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小説『犬も歩けば時代を超える』

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有馬優の長男チワワがモデルの、元祖転生小説。 戦国時代に母親と分かれた若君「犬千代」は、殺生の罪があるものの閻魔大王により犬として現世に生まれ変わり降り立つ。 母親は人間として…
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記事一覧

小説『犬も歩けば時代を超える』(最終回)

最終話 犬千代の忘れな草 戦況は芳しくなかった。 私が当時思っていたよりも、事態は良くな…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(21話目)

21話 犬千代、あの日に帰る方法 後編 現代のテレビという箱の中では色々な話が放送されてい…

有馬優
3年前
6

小説『犬も歩けば時代を超える』(20話目)

20話 犬千代、あの日に帰る方法 前編 例え犬に生まれ変わっても、大好きなお母様と一緒に居…

有馬優
3年前
6

小説『犬も歩けば時代を超える』(19話目)

19話 犬千代、お母様がいない夜 「ねぇ、当たったわ!すごい!温泉旅行が当たっちゃったの!…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(18話目)

18話 犬千代、誕生日のプレゼントは? 私犬千代の現代での誕生日は、ブリーダーの家の絵美さ…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(17話目)

17話 犬千代、カラオケと大震災 お母様は私を前世で本当の息子だったのを知る前から、ものす…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(16話目)

16話 犬千代、受難・その先には行かない 犬嫌いだったお母様が、私犬千代を必死育ててくれたことは奇跡に近かったという。 父親の話だと、以前は犬から最低2メートルは離れていないと怖かったというお母様。 私がやって来た時にいきなり抱っこして、寒い中暖めてくれたことは家族一同驚きの出来事だったらしい。 そんなお母様はその後私を本当の息子のように育て始め、こう言ったそうだ。 「この子に戸籍を作ってあげたい。」 周囲はさらにビックリである。 この話は、私がまだお母様の元に来て幾

小説『犬も歩けば時代を超える』(15話目)

15話 犬千代、強く願うこと 戦国時代では、自分の足で移動できる範囲くらいの人との交流のみ…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(14話目)

14話 犬千代、犬かきと○○ お母様と親子の名乗りをあげられた私犬千代だが、それをきっかけ…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(13話目)

13話 犬千代、オムレツとパン この現代には、戦国の世とは比べ物にならないくらい美味しい食…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(12話目

12話 犬千代、お母様と動物たち。 戦国時代に離れ離れになった私犬千代とお母様。 現代にて…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(11話目)

11話 犬千代、あなたの名を呼びたい 私が戦国時代の犬千代としての記憶を有してしているのは…

有馬優
3年前
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小説『犬も歩けば時代を超える』(10話目)

10話 犬千代、あなたの楽しみは何ですか? チワワという犬種で生まれ変わった私・犬千代だが…

有馬優
3年前
4

小説『犬も歩けば時代を超える』(9話目)

9話 犬千代、前世から来た人たちと。 現代名「ゼット」、戦国時代名「犬千代」の私は、幼少期頃は乳母と、少年期には爺やと過ごすことが多かった。 基本的に、戦国時代などの身分の高い女性や男性は、母親や父親として子育てにはあまり参加せず、しつけの方針に登場するにすぎなかった。 それが慣わしであり、現代でもつい近年までは古い一族などにその風習は残っていただろう。 爺やとは武術を習う頃になると、頻繁に相手をしてもらった。 もちろん指南の先生が付いて本格的に基礎から習うのだが、元気の