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水のごとし

感情や心は、しばしば『水』に喩えられたりする。

まずは自分のコップの水を満たして、溢れ出たものを他人に与える。
だとか。

苛立ち激しく波立つ気持ち。だとか。

熱い涙となって流れたり。だとか。

この雨模様も私の心のよう。だとか。

時には凍てついた氷のよう。だとか。

それでもいつか蒸発して、雨になって、また恵みとして潤してくれる。

だからさ、心は大切にした方がいい。
なぜイラッとしたの?
なぜ言わなかったの?
何にそんな気分があがってるの?
どうして泣いているの?

私達の心や感情は絶えず反応している。
私達の問いに答えてくれている。
自分の話を親身になって聞いてくれる友のように、自分の心に寄り添わなくてどうする。

嫌なことがあった日はそれを忘れるほどに、どうなれば良かったのかと、満足するシナリオを想像したりして。

そうして変化していくことを楽しめばいい。

歳を重ねて場数も踏んで、柔軟に対応できるようになったと思ったら、次に変化する速さについていけなかったりもする。
期待せず向き合えば、掛け合わさってさらなる高みにいけるかもしれないのに。
泥水の温さも悪くないと強がっては、混ぜっ返して濁らせたままにする。

この身体に、この空や大地に、この地球に、ありとあらゆるものに水が必要だとするならば、この心もまた必要な存在だということ。
受け入れては手放して。
心地よさを存分に味わって。
そこに留まらず、もっと望む方へ行こう。

私達の源泉から湧き出すこの心は、
変化を楽しむ水のごとし。

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