農家の農業会計ソフト事情
農業会計ソフトを探していてわかったことがあったので共有します。備忘録を兼ねているため長文になり申し訳ありません。
一から農業会計ソフトを探してみるといろいろな情報があがってきます。インストール型とクラウド型がありますが、私のような新規就農の個人事業主はクラウド型がおすすめのようです。
クラウド型で農業会計が使えるソフトは「freee」「弥生会計」「マネーフォワード」の3つです。
この中でソフト1つで確定申告までやろうとすると「freee」「弥生会計」の2択になります。
「freee」は「スターター」「スタンダード」「プレミアム」が選べますが農業会計ができるのは「スタンダード」「プレミアム」です。
電話で問い合わせをしたい人はプレミアムですがメールでも事足りることが多いようなので、おすすめは「スタンダード」らしいです。
料金は23,760円/年です。
一方の「弥生会計」。弥生からは複数のソフトが発売されていますが個人事業主の農業会計に対応しているのは「弥生会計」のみです。「やよいの青色申告・白色申告」「弥生会計オンライン」は対応していません。
農業『以外』の個人事業主であれば「やよいの青色申告・白色申告」が使用できますが、農業は「弥生会計」になります。ややこしいです。
また、「弥生会計」には「弥生会計オンライン」というソフトがありますが、こちらは『法人専用』です。
よって弥生会計を農家の個人事業主が使用するためには「弥生会計」のみ可能ということです。(不動産業も同じだったはずです)
「弥生会計」から提供されるプランには「プレミアム」と「スタンダード」があります。
「プレミアム」は複数店舗を運営している人や、損益分岐点等の経営分析をしたい人、2台のパソコンで使い人向けです。
そうでない人は「スタンダード」がおすすめです。
「プレミアム」か「スタンダード」かが決定した後はサポートプランを選びます。
「セルフプラン」「ベーシックプラン」「トータルプラン」とありますが、
まったくサポートが不要の人は「セルフプラン」、それ以外の人は「ベーシックプラン」です。「トータルプラン」も存在しますが弥生会計以外の、例えばパソコンの調子がおかしい、ウイルスに感染した等パソコン環境についてなんでも相談できるプランのため、不要な人が多いと思います。
以上から、弥生会計ではスタンダードプランのベーシックプランを選択することがおすすめです。52,800円/年です。
さらに、弥生会計ではオプションとして、クレジットカードや銀行口座の自動仕分けシステムができる「あんしん保守サポート」が必須といって良いでしょう。
これが44,550円/年。
合計で97,350円/年です。初年度はあんしん保守サポートは無償で使用できるため52,800円/年です。
以上をまとめると、農業会計ソフトは「freeeスタンダード 23,760円/年」か「弥生会計スタンダード・ベーシックプラン あんしん保守サポートセット97,350円/年」になります。
ここまで検証した結果、サポート面等を踏まえて弥生会計が魅力的ですが、金銭面も含めると新規就農者にはfreeeがおすすめです。
エクセルや手書きで確定申告することもできますが、青色申告を目指すにはfreeeを使うのがおすすめです。
以上、農業用会計ソフトについてご案内させていただきました。ご覧いただきありがとうございました。