【創作研究】どうしたら事件に遭遇できるのか

次回のネタが浮かばない。
なぜかというと、主人公がどうやって事件に遭遇するかをうまく思いつかなかったからだ。
自分が書こうとした話の主人公はそこそこ田舎に住んでる普通の高校生だったのだが、そこそこ田舎の普通の高校生は特別な環境ではないので、それがそう簡単になんか連続殺人鬼なり闇の儀式を目論む邪教徒なりに遭遇するのは難しいのである。
とにかく、どんな話の主役であろうとも、事件に出会わないことには始まらない。
長く続いてる話はそういう事件に主人公が遭遇しやすいような構造が成立していると言ってもいい。
と言うわけで後学考案の為に、ちょっと思いつく類型をまとめてみようと思う。

自分から首をつっこみやすい属性

・旅人
 RPGとかでもよくある、多分一番オーソドックスなパターン。
 現地で起きてる問題に一宿一飯の恩義なりなんなりで首突っ込み解決。
 けども定住している現代人にこれは難しい。

・よく旅行に行く
 と言うわけで、それを現代レベルに落とすとこの辺になる。
 旅行に行った先で事件に巻き込まれてあららこらら。
 連載回数を重ねて行くと死神とか呼ばれるようになったりしますね。

バイト先を転々とする
 もしくはこれ。仕事先とは一つの小社会であり異界と言える。
 そこで変わった客に出会ったりトラブルに巻き込まれたり。

探し物・目的がある
 生き別れの親や復讐相手を探している、怪盗なので盗みたいものがあるなどの目的があると、目的を見つけるために自分から首を突っ込みやすい。

顔が広くて親切
 困ってる知り合いを見たら軽率に助けてあげようとする人。
 そっから大きい問題に巻き込まれてしまってもいい。

物事に疑問をよく持つ
 
あの人はなんで◯◯したんだろう?とか日常の謎モノの導入とかに使えそうな奴。
 そこから深入りして大きい問題に巻き込まれてしまってもいい。

事件の方からやってきやすい属性

・探偵・万屋
 オーソドックスパターン。
 事件を解決するのが仕事なんだから事件の方からやってきてくれるし解決義務もある。

・治安維持組織・裏社会のエージェント
 これもまたオーソドックスパターン。
 探偵・万屋パターンと違うのは直接依頼者がやって来なくとも上司の方からの無茶振りとかで回せるとこだろうか。

とても優秀で頼られる
 専門家でなくとも秀でた特技とかがあれば問題解決役を頼まれたりする。

・予知能力者
 やってくる事件のことを事前に知ることができる何かがあれば、事件の方からやってくるのとほぼ同じと言えなくもない。

不幸体質
 不幸というのはトラブルの別名。
 巻き込まれるだけじゃなくて、自分が原因の過失を起こしてしまって、それの賠償をしなければいけない、みたいなパターンにも繋げられる。

・学生
 忘れがちだが、学生生活は向こうからやって来るイベントの宝庫である。
 体育祭や文化祭があったりテストがあったり授業の一環でなんかしたりどっか行ったり、部活動があったり、転校生がやってきたり……
 制約もそれなりにあるがイベントが向こうからやって来るのはやはり得難い。

主人公の関係者にトラブルメーカーを置く

世間知らず
 トラブルメーカーとしては多分最もベタ。
 宇宙人未来人異世界人外国人妖怪お金持ちなど常識の外にいる存在ならだいたいこの枠に入れられる。
 逆に主人公の方が異郷でストレンジャーになるパターンもあり。

マッドサイエンティスト
 最強の属性。もうこの属性を安定供給することが出来ればもうどんなToLOVEるだって起こし放題と言える。ToLOVEるのヒロインたるララがその代表みたいな存在なので決して誤字ではない。
 あっちこっちからマッドサイエンティストを生やせる学園都市は最強のトラブル環境だと思う。

・由緒あるものの収集家
 古手神社の祭具殿の封印を解くな。世界観が完全に別物になるぞ。
 マッドサイエンティストとほぼ同等の便利存在。
 らんまでシャンプーが家から持ち出す中国4000年のオカルトアイテムとか非常にいい感じにトラブルの元になってくれてたと思う。

・噂・都市伝説好き
 知ってはいけないものを知って危ない人や怪異を引き寄せるパターン。
 佐天さんはなんであの街で無事に生きてられるんだろうな。

・ライバル意識を燃やす奴
 日常の些細なイベントから勝手に勝負を始めてくれるので特に便利。
 この属性を持ったキャラがいるだけで既存キャラだけでも話を始めてくれるしかき回してくれるし更に使い回しが効く。

敵の方からやってきてもらう環境を作る

・狙われるような宝物
 長期シリーズだと禁書とシャナの初期形式が割とこれ。
 主人公だったりヒロインだったりモノだったり土地だったり、とにかくそれを手に入れようと向こうから敵がやって来るのは防衛戦がやりやすい。
 実際は実物を持ってなくても誤解で…というパターンもなんなら。

・主人公が恨みを買っている
 本編以前に何か色々あったパターン。
 らんまとかそれが多い。なんなららんま本人以外でもシャンプーや親父や八宝斎が恨みや借金買いまくってるのでとにかく色々やってくる。

・異常現象が発生するスポット
 怪物が湧き出して来る穴だとか疑心暗鬼を誘発する地方病が流行っているとかガイアメモリの売人がいるとか度し難い変態を閉じ込めた学校とか。

・単純に治安が劣悪
 特に理由なく事件が起きて毎回巻き込まれてもいい。
 最初からそうであるよりは気づいたらそうなってるものな気もします。

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