【創作考察】キャラだけじゃなく世界観も立たせたい

「キャラが立っている」と言う概念がある。

ゲーム・アニメのキャラクターや人物について、はっきりとした個性が確立されていて、他よりも目立って見える。個性が光る。(goo辞書)

人気作品はキャラクターが立っているものだといわれるが、
それだけではなく他にもはっきりと個性を持っている場所がある。
世界観だ。
キャラクターだけではなく世界観も立っていると印象に残ってくれる。
ので、世界観が立ってるなーと思った作品からそう思ったポイントをなんとなく考えてみようと思う。

・舞台に対する言及をする

当たり前だがまず大切な条件。
これこれこう言うことがあって世はまさに大海賊時代!だとか、
これから通う学園は5年前に作られた生徒数2万人のマンモス魔法学校でとか
この星に生きる不思議な生き物ポケットモンスターとか、
この世の二大原理である光と闇の戦いは1万年の長きにわたり今現代とか、
とにかく作中でこの話の舞台はこんなものがあるこういう感じのとこですというのを語らないとこの話はちゃんと変わった設定がある話だと言う認識が始まらない。

・舞台に名前をつける

『アインクラッド』『雛見沢』『カルデア』『学園都市』etc…
舞台に名前がついていると、他のものと区別して言及できるようになる。
そして名前がついているということは、特徴がある場合その名前と紐づけて意識することが出来るようになるので、作中で受けた印象あれこれをその名前がついた場所の特徴として覚えることが出来る……んじゃないかなあ?

・よく使われているエネルギー・技術・アイテムを設定する

『チャクラ』『トリオン』『詞術』『流体』『徳エネルギー』
『波紋』『グルメ細胞』『ゲッター線』『螺旋力』『ATフィールド』
『ナーヴギア』『デュエルディスク』etc…
その世界でよく使われる能力・アイテムを設定すると、それを軸として世界観を構成することができる。それっぽいだけのふわふわさでもいいから理論めいたものを設定しておくと更にハッタリが効く。
徹底すると◯◯パンクジャンルになる奴。

・組織名を出す

『時計塔』『イギリス清教第零聖堂区【必要悪の教会】』『聖槍十三騎士団黒円卓』『護廷十三隊』『魔女教』『真夜中のサーカス』etc…
敵でも味方でもとにかく格好いい組織名がついていると盛り上がる、これは厨二的にガチ。
その組織に所属している・関係しているかどうかでメインキャラクターかどうかの判断もしやすくなる。

・歴史を考える

世界観が立っている場合、「現実」や「史実」、「よくある世界観」との違いになるような歴史的事象も存在していることが多い。
ネウロの「人類の発展の影には我ら血族の暗躍があったのだよ…」みたいな現実の歴史に起きてたことの原因に作品オリジナル要素を設定する伝奇・陰謀論的世界観は表向き普通?の現代世界でも通用する奴。

・固有名詞に詳細な解説をつける

武器なら材料にどれだけ凄いもの使ってるかとかかつて使っていた人だとか残している伝説だとか
場所ならそこでかつて何がおきていたとかどんな経緯で発見されたかとか名前の由来だとか
そういったエピソードとしてのが付随していると、それはその世界個別固有のものなのだという印象が出てくるし、世界観を広げる一助になる。

立った世界観ができればそこから話を広げて掘り下げて行くこともできるので、この作品で天下とったらぁ!と気合い入れる場合にはこの辺のポイントを抑えられるといい……かもしれない。

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