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OMNIに見た可能性

【追記】
こちらのOMNIですが、残念ながらプロジェクトは頓挫しました。
内容は悪くなく開発しており、VCも結構入っていましたがそんなプロジェクトでもこうなることがあるのが怖いところです。
風呂敷広げ過ぎたんですかね…。

こんばんは、you425です。

今回は、以前ちょろっと話題に出したOMNIが僕のツイートにしては反応良かったので、解説とその可能性(僕の妄想)を書いていきたいと思います。


1.そもそも分散型SNSってなんだ?

まずはここについて考えていきましょう。

通常我々が使っているTwitterやLINE、Facebookなどは特定の会社が集権的に管理している集権型SNSです。

集権型SNSにはいくつかの問題があります。

1.運営が潰れてサービスが終了(持続性)
2.サーバーを攻撃されて個人情報が抜かれる(安全性)
3.運営によるアカウントや投稿への介入(集権性)
4.個人情報を収集して事業に使われる(プライバシー)

このように、ユーザーはSNSを利用するにあたって様々なリスクを抱えてしまっています。
Facebookの個人情報流出やトランプ元大統領のTwitterアカウント凍結など、ニュースに覚えがあると思います。

いま進められているWEB3.0という新しい世界では、このようにインターネット上で握られてしまっている我々の主権を、自分たちの元に取り戻そうとしています。

SNSはすでに民衆に根付いているネット文化ですので、実現されたWEB3.0の世界には分散型SNSというものが必ず存在することになるでしょう。

現状では、まだ分散型SNSのトッププレイヤーがいません。

Bitcloutというブロックチェーン版Twitterと言われるものは存在しますが…知らない人も多いと思います。
著名人が多く参加していたり、大きく資金が入っていたりはするのですがいまいちスケールしている感じがしません。

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これだけのビッグネームが出資しているにしてはかなり地味です。
OMNIのIDOをしたApollo-XはBitcloutでキャンペーンをしてますが、僕はそれくらいしか話題を見たことがありません。

また、Twitterでは自分たちでも分散型SNSである「Bluesky」というプロジェクトを進めていてこれも注目プロジェクトの一つです。

他にも分散型SNSはいくつかありますが、現状頭抜けているものはまだありません。
そこで、僕は今回のOMNIに期待しています。

将来的に必ず分散型SNSでトップをとるプロジェクトが出るので、今のうちにある程度賭けているということです。


2.OMNIはただの分散型SNSではない

実のところ、OMNIがただの分散型SNSだったらそこまで期待していませんでした。

ではいったいOMNIは何なのか。
開発者たちは、OMNIのことをメガアプリと称しています。

メガアプリというのは、多目的に使えるアプリのことを言います。

OMNIでは
・Youtube(動画)
・Shopyfy(e-コマース)
・Instagram(SNS)
・Facebook(SNS)
・WeChat(チャット・電話)
・TikTok(動画や音楽)
等など一つのアプリで全てやってしまおうとしています。

キャプチャ

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これにより、各媒体を行き来する必要がなくなります。

例えば、Youtubeに動画上げてTwitterやFaceboolで宣伝して…みたいに複数の媒体を横断して宣伝するのは面倒ですが、動画をアップロードすればすぐに宣伝することが出来ます。

「TwitterとFacebookフォローしてYoutubeのチャンネルも登録してね!」
というようなこともなくなり、ユーザーとしてもチェックする項目が減って簡単に好きなクリエイターを追うことができます。
また、直接クリエイターにチップを渡すことも可能です。

ではここで出来ることを書き出してみましょう。

 1.SNS投稿
 2.プライバシーチャット(暗号化)
 3.プラットフォーム内での活動に応じたOMN(独自通貨)の獲得
 4.OMNの送金
 5.アプリに紐づいたウォレット(クレジットで入金可)
 6.ビデオ通話
 7.OMNでの各コンテンツへの支払い
 8.プラットフォーム内でのストア利用
 9.ダブ&デュエット
10.NFTの作成・販売

盛りだくさんですね!
ここで僕が重要視するのは、プラットフォームにウォレット機能が統合されていることです。

ブロックチェーンを一般人に触れさせるのはかなり難しいです。
そのため、この世界に多くの人に入ってもらうためにはブロックチェーンを感じさせないアプリケーション(優れたUI/UX)が必要です。

「普通のSNSアプリだと思って使っていたらブロックチェーンでした」くらいのUI/UXになればかなり優秀だと思います。


3.肝のストアとインフルエンサーマーケティング

OMNIにおいて面白いのは、SNSにストア機能が統合されていることです。

これは各店舗が、SNS上でそのままネットショップを開くことが出来るということです。

色んなブランドがSNSアカウントをもち、自社やショッピングサイトへのURLを貼って飛んでもらいますが、OMNIでは全てアプリ内で完結します。

もちろんそれだけではありません。

各ストアは、OMNIを利用しているインフルエンサーにマーケティングを頼むことが出来ます。

OMNIではAIを使用しており、各ショップに適したインフルエンサーを紹介してくれます。
インフルエンサーマーケティングというのは今では一般的な手法ですしこれからもどんどん広がっていくと思います。
それを全てアプリ内で完結できるのは非常に優秀です。

これは、インフルエンサーとして生計を立てたい人にはとても重要です。
OMNI内で質の高い活動をしつつ、マーケティングに協力していくことで収入を得ることが出来ます。

OMNI内で稼いだOMNでそのまま買い物もできますから、かなりの大部分をプラットフォーム内で賄うことが出来ます。

これも一種のメタバースと言えるでしょう。


4.僕が見たOMNIの未来(妄想)

ここまではホワイトペーパーやライトペーパーを見ただけの内容です。

ここから先は、その内容を踏まえた上で「こんなこと出来そうだな」と思ったことを書いていきます。
特に公式に書いていることではないので、出来るようになるかもしれないし出来ないかもしれません。

でも、僕が開発側だったら絶対に実装したい機能です。


A.ドロップシッピング
ドロップシッピングというのは、他のストアで売っているものを在庫を持たずに販売することで、中間手数料を稼ぐことが出来る販売の形態です。

例えば、あなたは洋服が好きだとします。
色んなコーディネートをしたいと思うと、様々なブランドを使うことがあるでしょう。
あなたは、「こんなコーディネートが素敵」という写真を撮ってOMNIにアップロードします。
そして自分のストアで各ストアのアイテムを買えるようにします。
その際、実際に在庫を抱える必要はないので原資はかかりません。
あなたのコーディネートがいいな、と思った人があなたのストアでアイテムを買うと、手数料だけもらって後は全てドロップシッピング元のストアが処理します。

こうして、お手軽に自分のセレクトショップのようなものを展開しながら稼ぐことが出来てしまいます。

もちろん服だけでなく、OMNI上に展開しているストアで対応しているものであればどれでも販売できます。

NFTだって同じように販売できるでしょう。
あなたのインキュベーションの腕とソーシャルアクティビティが、そのまま収入につながるのです。


B.OMNI上からDeFiの利用
実はOMNIは、SubstrateというPolkadotで使われているブロックチェーンのフレームワークが使われています。

これはつまり、OMNIはPolkadotのパラチェーンやパラスレッドと繋がることが出来るということです。

ということは、一般ユーザーがOMNIからブロックチェーンの世界に気が付かないうちに入り、Polkadotのクロスチェーントランザクションを利用して各パラチェーンのDeFiを利用できるようになる可能性があるということです。

この「SNSをやっていたら気が付いたらDeFiしてました」が出来るようになると、マスアダプションが発生する切っ掛けになるのでかなり重要な点です。

全てをオールインワンで出来る可能性があるメガアプリだからこそ、可能かもしれないポイントです。


5.懸念点

ここまでいいように書いてきましたが、もちろん懸念点はあります。

◆事業展開が広い分競合が増える
色んな事をしようということは、それだけ集中することが難しくなります。
例えば

・動画ストリーミング → Theta・AIOZ(但しパートナー)
・e-コマース → Orgin・Veve
・SNS → Bitclout・Bluesky

というように、特化している各プレイヤーがいる中で複数の競合を抱えることになります。
なので、そのなかで勝ち抜くだけの開発力とマーケティング力が試されることとなります。
特にSNSがベースな為、どれだけユーザーベースを稼ぐことが出来るかが重要です。

◆機能が多くなるとアプリが複雑化してUI/UXが悪くなりやすい
基本的には多機能なものほど使いづらく、シンプルなものほど使いやすいものです。
メガアプリをうまくまとめるには、相当優れたUI/UXのデザイン能力が求められます。
まだアプリはリリースしていませんので、ひとまず待つしかないでしょう。

◆迷惑ユーザーの管理
これはOMNIに限らず分散型SNS全体に言えることですが、迷惑行為や違法行為を繰り返すユーザーの扱いをどうするかというのは命題の一つです。
ユーザーが主権を取り戻した結果、やりたい放題となってしまっては意味がありません。
解決策の一つとしてDAOによる自治等ありますが、特にそこに関しての提案はホワイトペーパーでは見られませんでした。
初期段階では集権的に進めていくことは必要ですが、ある程度軌道に乗った時点でDAO化するのは必須事項ですから、どのように移行していくか注目する必要があります。


6.まとめ

最後に懸念事項を書いたものの、それ以上にOMNIが持つポテンシャルはかなり大きいです。

キャプチャ

まだ分散型SNSではトッププレイヤーと言えるほどのものはありませんし、Polkadotにつながることによるスケーリング等、期待できることはかなり大きいです。

すでに独自トークンのOMNはリリースしていますが、今購入するのはそれなりのリスクを伴います。

僕はIDOで買いましたし、追加もしましたが心配な人はアプリがリリースされて触ってみてから考えるのでも問題ないと思います。

というのも、いきなり全部の機能が実装されるわけではなく徐々に出来ることが増えていきます。
それにともない徐々にユーザーベースが上がってくるとみてます。
ストア周りも重要で、提携企業がどれくらい増えていくかも注目する必要があります。

そして、アプリリリースから1年たち軌道に乗った段階で3か月ごとに運営のOMNバイバックが始まる予定です。

つまり、プロジェクトがうまくいき本格的にトークンの価格が上がると考えられるタイミングまでに1年ほどあります。

なのでそれまで待つリスクを取れる人でない限りは無理に買う必要はなく、アプリを利用することでOMNを稼ぐという手もあります。

いずれにせよ、今後注目しておくに値するプロジェクトだと思います。

今はユーザーネームの事前予約ができますので、興味ある人はしておくといいでしょう。

それでは今回も長文にお付き合いありがとうございました。
最後に各リンクを貼っておきます。


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