見出し画像

マスク着用にやっぱり深刻な弊害があると再確認される(ドイツの研究)


 現在、世界の半数以上の人々は、公衆衛生当局より推奨されているマスクを疑うことなく着用しており、常時鼻と口が塞がれている状態だ。

 このマスクの着用には、その効果に対するエビデンスがない一方で、当然のことながら、人々に対する肉体的、精神的な悪影響が懸念されている。

 まず、先日解説したマスクの論文に関する記事は読んで頂いているだろうか?この記事に取り上げた論文では、マスクについての様々な弊害が詳細に記載されていた。

 実は、この論文は、政治的な圧力がかかり、公表が一方的に撤回されてしまったのだ。


 その理由は、以下の通りである。

画像3

簡単に述べると、

・公衆衛生のガイドラインに反する

・文献の引用に若干の不適切な点がある

・論文中の表の内容が不明

・彼がスタンフォード大学とは最近関わりがない(実際には、彼は以前スタンフォード大学の客員研究者だった)

 ということだ。論文の中身については何ら精査されることもなく、政治的な理由、形式的な理由での論文の撤回だ。

 要するに、科学的な根拠は無視して、マスクを推奨している体制側にとって不都合な論文だったため、撤回されてしまったのだ。

 でも心配することはない。世界の科学者達は、このような圧力に負けてはいない。

 最近の研究では、ドイツの科学者の研究チームは、“Is a Mask That Covers the Mouth and Nose Free from Undesirable Side Effects in Everyday Use and Free of Potential Hazards?”と題された論文において、日々のマスクの使用によって及ぼされる甚大な弊害についての研究成果を公表した。


画像1

 この論文では、178件の文献が精査され、マスク着用に伴う呼吸生理学上の変化により、着用者の血中のガス、多種多様な器官系と代謝プロセスに悪影響を及ぼし、個々の人間に対して身体的、心理的、社会的に有害である旨の結論が得られている。つまり、先日一方的に撤回させられた論文と同じ、いやそれ以上の弊害が存在するという結論が得られた。普遍的な科学の真理であれば別の科学者が分析しても同じ結論が得られるのは当たり前だろう。

画像2

 本論文はマスクに係る様々な弊害をまとめた集大成ともいえるものであり、その範囲は、広範な領域に渡っている。本文献はとても分量があるので、その内容については詳しくは説明しないが、要約等、若干の項目のみ、DeepL翻訳の力を借り、若干の修正を加えながら大雑把にコメントする。


画像4

要約
 コロナ対策として、多くの国で公共の場でのマスク着用が導入され、2020年には一般化すると言われてる。これまでのところ、マスクが引き起こす健康への悪影響についての包括的な調査は行われていない。本研究の目的は、科学的に証明されたマスク着用による弊害を洗い出し、検証し、まとめることである。定量的な評価では主に実験的な研究が44件、実質的な評価では65件の論文が存在した。先行する文献では、様々なマスクに関連する弊害が明らかになっている。本論文では、一貫且つ一様に再現される様々な心理的・身体的な弊害や症状を、Mask-Induced Exhaustion Syndrome (MIES)と呼ぶ。マスク着用者の呼吸生理学的変化を客観的に評価したところ、酸素量と疲労感には有意な相関があった(p<0.05)。マスクにより呼吸障害や温度上昇、湿気などが発生していた。一般の人の長時間のマスク着用に関連して多くの医学的な影響が及ぼされることが懸念される。

序文

 パンデミックの発生により、緊急措置として明確な科学的なエビデンスが無い状態でマスクの着用が推奨された。他の感染対策と併用した状態で多少のエビデンスが認められたものの、非医療現場でマスク単独で効果が認められたエビデンスはあったとしても弱かった。メタ分析でもマスクの科学的なエビデンスの弱さが確認された。WHOのガイドラインでは、マスクの様々弊害が記載されたが、感染者の拡大に伴う圧力下でウィルスの感染拡大を抑制したいという願望に基づいてマスクの着用が拡大され、メディアと国民の間でこのアプローチが支持された。その一方で、医療関係者や科学者の間では、より繊細なアプローチを求める声が上がっていた。世界中でマスクのメリットやリスクに対して科学的な論議はあるものの、マスクが新しい社会での日常生活に組み込まれていた。医師は、医療倫理に基づき、必要なケアを行い、認知された医学知識の状態に応じて、患者の第三者の利益、福祉、権利を守らなければならない。マスクの着用に伴う長期的影響に関して、慎重なリスク・ベネフィット分析を行うことが重要である。この論文の目的は、マスクの医学的な悪影響に焦点を当てることにより、一般的なマスクの使用リスクを速やかに科学的に提示することである。


 簡単に言うと、科学者達は、マスク着用の効果にエビデンスがない状態にも関わらず、パンデミック緊急措置としてマスクが一般社会に導入されてしまったことを指摘し、懸念されているマスクの弊害に着目し、(あるとしても限られた)マスクのメリットとデメリットとを比較衡量することを提案している。


 次の表の左側には、本論文で引用されている様々な文献が示されている、各文献では、マスクの着用に伴って様々な弊害(酸素減少、二酸化炭素増加、目まい、頭痛、細菌の発生等)が発生することが確認されているのだ。

画像5

 本論文で引用されている各文献では、マスクが化学的、物理的、生物学的な悪影響を各器官に及ぼすことが統計的に有意な結果として記載されている。

次の表は、マスク着用の弊害によってリスクが増大する疾患の例である。

画像8

COPD
睡眠時無呼吸症候群
喘息
呼吸器系疾患
心肺疾患
神経筋疾患
パニック障害
認知症
統合失調症
声帯障害
ニキビ
アトピー
等、様々な病気が挙げられている。

 つまり、マスクを着用すると、酸素不足になり、吐き出した二酸化炭素を再度吸入しやすくなる。従って、言うまでもなく、心身ともに健全な状態を保てなくなる。あらゆる病気に対するリスクが増加するということだろう。


画像9

上の図は、マスク誘発性疲労症候群(MIES)を構成するマスクの悪影響を直感的に分かるようにしたものである。

 本論文に着目した外国人の解説を参考に、若干のポイントを記載しておこう。



1.日常的に使用するマスクには、汚染された手などを介して、着用者による内外の自己汚染のリスクがある。マスクは呼気に晒され、鼻咽頭や周囲の空気からの感染物質がマスクの外側と内側に蓄積される可能性がある。

2.マスクは、温かく湿った環境であるため、マスクの外側と内側に深刻な感染症の原因となる細菌(バクテリア、真菌、ウイルス等)が蓄積される。

3.一般の人は、病院の標準化された衛生規則を守ってマスクを着用することができないため、感染のリスクがある。

4.マスク着用者は、マスクを着用していない人よりも相対的に小さな粒子(サイズ0.3~0.5μm)のエアロゾルを吐き出す。マスクを着用した状態では会話の声が大きくなるため、マスク着用によって微細なエアロゾルがより一層生成されやすくなる(nebulizer effect)。

5.歴史を振り返ると、1918年から1919年、1957年から58年、1968年、2002年のインフルエンザ・パンデミック、2004年から2005年のSARS、2009年のSARSでは、マスクはウイルス感染に対抗できなかった。

6.その後も、科学者や研究機関は、マスクは使用者をウイルス性の呼吸器感染症から安全に保護するのに適していないと評価している。サージカルマスクには、病院での使用でさえ、ウイルスからの保護を提供する強いエビデンスはない。

7.マスクは元々、外科医の息や主に細菌の飛沫汚染から傷口を守るための有用な知識から生まれたものであるが、近年、特にアジアでは、マスクは明らかに誤用され、不適切に日常的に使用されていた。

8. マスクは着用者の感染症に対する恐怖心の象徴でしかなく、恐怖心は、メインストリームメディアが集団的な恐怖を煽ることによって増長されている。

9. マスクは、ウィルスが大流行した際の不安を軽減するように一般の人々を心理的にサポートし、誤った安心感を与える。

10. WHOがマスクを推奨している目的は、マスク着用者にウイルスの拡散防止に貢献しているという実感を与え、行動様式を変化させることにある。


総括:本論文では、マスクの着用により様々な深刻な弊害が生じることが非常に詳細且つ理論的な手法で記載されている。このNOTEではその一つ一つの弊害、悪影響について取り上げないものの、それらの全てが科学的なエビデンスにより立証されていることは疑いの余地がない。

 日々の日常生活において、マスク愛好家以外は、マスクの着用による身体的な苦痛(息苦しさ、頭痛等)や精神的な苦痛(人間関係の悪化、不安、鬱等)といった弊害は誰でも経験しているだろう。本来ならば今更論文で取り上げる必要もないことなのだが、研究者達は敢えてその弊害を研究という形で世の中に公表しようとしているのだ。

 その一方で、世界のメディアはそのような研究を不都合な真実とみなし、公表されること、人の目に触れることを防ごうとしている。例えば、ツイッター社は、暴力、虐待、ハラスメントに対するポリシーに基づいた検閲を行うのではなく、査読付きの科学論文の引用を必死に検閲し、ユーザのアカウントを凍結している。


 バイオテクノロジーの博士である Simon Goddekさんは、ここで取り上げられた“Is a Mask That Covers the Mouth and Nose Free from Undesirable Side Effects in Everyday Use and Free of Potential Hazards?”と題された本論文をリンクしてツイートしたことでツイッター社によってアカウントが凍結され、ツイートの削除を求められた。

画像7

 彼は、Telegramのアカウントにおいて、「査読付きの科学論文を引用しただけでツイッター刑務所に入れられた」と述べた。

画像11

画像11

「特に気になるのは、その論文の内容について個人的なコメントをしていないことだ。その論文に関して、マスクは健康に大きな被害をもたらす可能性があると言っただけであり、このことは、当該分野の少なくとも2人の専門家によって査読された科学的な作品の結論だ」

 ツイッター社は、Goddekさんが「コロナについて誤解を招くような、潜在的に有害な情報を広めるている」として、そのポリシーに違反していると主張している。

画像7


 つまり、このような世の中では、情報が操作され、与えられた情報は全てあてにならないということだ。我々一人一人が持っている経験則を頼りにどの科学が正しいかを突き止めていく必要があるのだ。



いつも読んでいただき、ありがとうございます。なんとか続けていければと思っています。