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10代の若者にとってワクチン接種のリスクの方がコロナのリスクよりもはるかに高いことが研究で明らかになる(米国)


 米国の新しい研究によると、10代の男児では、コロナによって入院する可能性よりもワクチンによって心筋炎に患う可能性の方が高いことが判明した。

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この研究は、Tracy Høeg博士の研究チームによって行われた。


 Tracy Høeg博士の研究チームは、米国保健当局が運営するワクチン有害事象報告制度(VAERS: Vaccine Adverse Event Reporting System)に報告されたデータを分析した結果、基礎疾患を持たない健康な12才~15才の男児では、ファイザー社やモデルナ社のコロナワクチンの2回目の接種後に発生する心臓の有害事象の割合が、コロナによる入院のリスクよりも最大で6倍高いことを突き止めた。

 Tracy Høeg博士は、ウィスコンシン医科大学で医学博士号を取得後、コペンハーゲン大学で疫学と公衆衛生の博士号を取得している。

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  彼女は公衆衛生や疫学の専門家であるだけでなく、コロナウィルスの専門家として、Foxニュースに出演したり、YouTubeで配信を行ったりするなど、積極的な活動を行っている。



  彼女は、反ワクチン主義ではなく、ワクチンそのものには賛成し、自然免疫を認めている。

 彼女は、ワクチンの副反応のリスクをはっきりとさせることによって、ワクチンの信用を復活させることを望むとともに、ワクチンの接種による子供達の副反応のリスクを懸念している。

 少し具体的に研究内容を見てみよう。Tracy Høeg博士の研究によると、基礎疾患のない12〜15才の男児の場合と16~17才の男児の場合で、2回目のワクチンを接種後、心臓の有害事象が162.2人および94.0人 /百万人に発生する。これらの人数は、コロナの入院が中頻度で発生した時期(2021年8月)と高頻度で発生した時期(2021年1月)の120日間のコロナによる入院患者数を上回っていた。

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 下のグラフに示されているように、基礎疾患のない12〜15才の男児の場合では、ワクチンの2回目の接種後、162.2人/100万人が心臓の問題を抱えることになる(上側の赤線)。これに対し、コロナの入院が中頻度で発生している場合、入院患者数は44.4人(一番左の水色の棒グラフ)である。実際には、コロナに感染して入院している人の数には、コロナとは違う理由で入院している人の数が含まれるため、この44.4人という数字は、過大に見積もられている。そこで40%を減じる調整を行うと、実際にコロナを原因として入院している人数は、26.7人となる(左から2番目の水色の棒グラフ)。

 つまり、基礎疾患のない12〜15才の男児の場合では、2回目のワクチン接種で162.2人が心筋炎のような心臓の問題を抱える一方で、コロナで入院する子供達の人数は、26.7人である。よって、コロナよりも6.1倍ワクチンの接種の方がリスクが高いことが分かる。

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 なお、日本のようなもともとコロナの感染率が低く、入院が低頻度となるような国では、さらにリスクの差は広がる。上記グラフを見ると、例えば、入院が低頻度となる場合、基礎疾患のない12〜15才の男児でコロナで入院するのはたった7.1人(左から2番目の薄い水色の棒グラフ)である。つまり、仮に、上のグラフにおける低頻度の入院の場合が概ね日本のようなコロナの感染率が低い国に相当すると考えると、コロナのリスクよりも、ワクチン接種のリスクの方が「22.8倍」も高くなると計算される。

 ところで、イスラエルやカナダのデータによれば、ワクチンを2回接種すれば、6千人に1人は、心筋炎の問題を抱えることになる。

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https://www.publichealthontario.ca/-/media/documents/ncov/epi/covid-19-aefi-report.pdf


 さて、このデータに基づけば、日本の子供がワクチンを接種すれば何人が心筋炎の問題を抱えることになるのだろうか?

 統計局のデータによると、日本の12〜14才の子供の数は、321万人である。このデータに基づいて大雑把に計算すると、上記の12〜15才の年齢層の男児は約200万人強存在するだろう。したがって、この年齢層の男児にワクチンを接種するだけでも、イスラエルやカナダと同様に、6000人に1人が心筋炎を抱えると推定すれば、300~400人の男児が心筋炎を抱えることになる。勿論、このような、6000人に1人が心筋炎を抱えるという推定数値は、報告されている症例のみに基づいているので、低く見積もられている。報告されていない症例を考慮すれば、実際には、その10倍以上、5千人程度の男児が心筋炎を抱える可能性がある。

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 総括

  新しい研究によって得られた知見によれば、ワクチンの接種によって心筋炎のような心臓病を患うリスクはコロナに感染して入院するリスクよりもはるかに高いことが確認された。でも、このようなことは、実は、改めて研究しなくても前々から分かっていた。

  以前の研究によると、若者がコロナに感染して心筋炎になるリスクは、ワクチンを接種した場合の最大6倍なのだそうだ。そして、100万人感染すれば、450人が心筋炎になる。

 このようなデータに基づいて、ワクチン接種の方がコロナに感染するよりもリスクが小さいからワクチンを接種する方がよいと主張する人がいる。しかしながら、この計算は間違いだ。

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 ワクチンの有効期間である6ヵ月の間に実際に感染する10代の若者の人数は、日本では、せいぜい100人に1人程度だろう。つまり、100万人当たり、1万人しかコロナに感染せず、結局、心筋炎になる人数はたった4.5人ということになる。これに対し、例えば、健康な12才~15才の男児がワクチンを接種すれば、100万人当たり162.2人が心筋炎になってしまう。

 要するに、少なくとも健康な12才~15才の男児では、100万人当たり、

・ワクチンを接種しなければ4.5人が心筋炎になる

・ワクチンを接種すれば162.2人が心筋炎になる

ということになる。当方の雑な計算であるが、やっぱり、ワクチンの接種で心筋炎になる確率の方がコロナにより心筋炎になる確率の30~40倍大きい。

 このように、基本的な算数ができれば、大体のリスクの把握は容易であるはずなのだが、きちんとした研究という形にしないと、世の中の人にはなかなか理解してもらえない。

 世界では、コロナで心筋炎になったという報告はほとんどみかけないが、ワクチン接種後に心筋炎になって苦しんでいるという報告が多数存在する。このことに鑑みれば、このような研究の妥当性が理解できるだろう。

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いつも読んでいただき、ありがとうございます。なんとか続けていければと思っています。