ミニPCのWindows11のライセンス
まず、ライセンスのおさらい
■リテール
種類:パッケージ版/デジタルライセンス
エディション:HOME / PRO
ライセンスは購入者(使用者=人)に付与される。
別のパソコンに変えた場合はライセンスを引き継げる。
■OEM
種類:DSP版/OA3版
エディション:HOME / PRO
ライセンスはハードウェアに付与される。
別のパソコンに変えた場合はライセンスを引き継げない。
◆DSP
セット販売されているハードウェアにライセンスが付与される。
◆OA3
UEFIに書き込まれている。本体にはライセンスのシールが貼っていない。
■VL
種類:MAK/KMS
エディション:PRO / Enterprise
企業向けライセンス。(個人では購入できないことになってるが代理店によっては買える。ヨドバシとか)
組織に対してライセンスを付与される。
◆MAK
マイクロソフトが管理するサーバーで個別にライセンスを管理している。
ライセンスキーに回数が設定されていてその回数分ライセンス可能。
◆KMS
会社組織が管理するサーバーでまとめてライセンスを管理している。
ライセンスの有効期限がある。(180日)
ライセンス認証を行ったサーバーと疎通が取れなくなったあとに有効期限が切れると認証が失効される。
■ミニPCのライセンス
中華系メーカーはPRO版の場合VLライセンスの場合がほとんどだ。
ちゃんとしているメーカーもあるが記載はないので買ってみるまでわからない。
HOMEにはVLライセンスが存在しないので気になる人はそちらを選択しているメーカーにするのがよい。
時間の経過で認証が切れてしまうライセンスはVLのKMSであり、これでライセンスされてしまっていると再インストール必須となる。しかもMSのサーバーにハード情報が存在しないので再インストールでデジタルライセンスもされない。
一方VLのMAKはマイクロソフトにハード情報が登録されているので再インストール時にそれがリテールに変わっている可能性が高い。
MAKのほうがライセンス的にグレーなのであるが勝手に認証されてしまうのでMSの方で無効化してこない限り大丈夫なのではないかと思われる(利用者側に非はないと思うが企業では使わないほうが良いと思われる。)
なぜそんなことが起きるかといえば中国は西側の考える法治国家ではないので法令遵守する意識が薄いからだ。amazonのマーケットプレイスが国際化しすぎているのも原因で出品ルールに明確に書いていないことは出来てしまうので日本の会社ならやったら問題になってしまうことも日本にいないので出来てしまいます。
出来ることはやってしまう。そういうものです。
製品をそのまま使いたいのであれば日本に本気で進出してきているメーカーの製品を購入するのがよい。(日本で長く商売するためには法令遵守するしかない)
パワーユーザーや中華系のハードを触っている人は自分で使いたいOSをインストールして使うのでハードウェア目的での購入が多い。
ライセンスにVLを使っているメーカのPCは価格でみるとハードのスペックが相当良い。
そこにそのまま使うユーザーとの温度差が生まれてしまっている。
(OSの初期インストールを他の業者に丸投げしている場合もあって再インストールするとOEMライセンスに変わる場合そのパターンでライセンスはちゃんとしている場合もある。OEMライセンスはマザーボードに書き込まれているので。)
ライセンスの問題で再インストールする人もいるようですが本来はライセンスの問題よりもマルウェアの混入の方が危ないのでそれが理由で再インストールする人のほうが多いと思います。(ライセンスを問題にするならMAKからリテールに変わることをよしとするよりちゃんとライセンス購入したほうがいいと思う)
個人的には企業で使うのであればリスク管理面で再インストールは必須だと思います。
■付録
OEMライセンスを使っている会社
MINISFORUM
CHUWI
GEEKOM
SkyBarium / T-BAO / AOOSTAR(TOPTONブランドのOEM)