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専業主婦がライターになるまでの道のり

note開始後、2回目の投稿です。

昨日初めて記事を投稿しました。ブログを書いても無反応なことが多かったのでそのつもりで投稿したのですが、こんなにたくさんの方が「スキ」をくれるなんて・・・。感激しています。本当にありがとうございます。

昨日はズーンと重い内容でしたが、noteにはライターを目指している方もたくさんいると思うので、今日は知識も技術もない専業主婦だった私が、ライターを目指してから月収15万円にたどり着くまでの道のりをお話したいと思います。

・専業主婦でもできる在宅ワークないかな?
・ライターになるには、何から始めたらいいのかな?
・月10万円以上もらうのは、夢のようなお話?

そんな方々のお役に立てると、嬉しいです。

※私の場合、月収10万円にたどり着くまで約5年かかりました。コツコツと気長に頑張れる方におすすめの方法です。

きっかけはランサーズ

約7年前、まだそれほど有名ではなかった「ランサーズ」と言うサイトを、友人を通して知りました。「ちょっと文章を書いたら、ランチ代くらいにはなるよ~」という話を聞いて、専業主婦だった私は興味を持ったのです。

早速登録し、タスクからスタートしました。タスクは当時、1件5円とか10円のものが多かったのですが、気軽に日記を書くだけで承認されていくので、ライティング初心者としては始めやすかったです。

最初の1か月目は3,000円程度の収入でした。

多くの方はこのあたりで脱落してしまうようです。それもそのはずです。1件につき10分~15分かかる計算だと、10件書けば100分~150分。1記事10円だと、2時間半かけて報酬が100円~150円なのだから。

これを毎日コツコツ続けて1か月でやっと3,000円程度なんて、時給で考えるとバカみたいですよね。

一緒に始めた夫も、この段階で脱落しました。

私の場合、コツコツ努力することが好きだったので、続けることができましたが、コツコツタイプではない方にはちょっと辛いかも??

プロジェクト開始

少しずつ文字数の多い案件にも挑戦するようになり、翌月は10,000円、翌々月は30,000円と、徐々に収入を増やしていきました。もちろん、タスクのみです!本当です!休日なしで、空き時間もスマホからコツコツと投稿して、30,000円に到達しました。

プロジェクトの方が割がいいのはわかっていたのですが、初心者の私はプロジェクトに手を出す勇気がなかったのです。

でも「続ける」って大切です。

ある日、タスクで書いた記事を気に入ってくれたクライアントから、プロジェクトの依頼が来たのです。

その後もタスクをやればやるほど、続々とプロジェクト依頼のメールが届くようになりました。そのプロジェクトを引き受けることで、4か月目からはさらに収入がアップし、毎月4~5万円程度もらえるようになりました。

認定ランサー

高単価のプロジェクトをたくさん引き受けていくと、評価をつけてもらえるようになります。ありがたいことに、みなさん評価を5にしてくれたため、徐々に認定ランサーの条件をクリアしていくことができたのです。

そしてランサーズを開始してから約1年後、「認定ランサー」という称号を得ることができました。

<認定ランサーの条件>
・メールの返信率(24時間以内)が80%以上
・納品の実績が90%以上
・獲得額が上位20%以内
・クライアントからの評価が4.8以上
・本人確認、電話番号確認、機密保持確認実施済み

認定ランサーの落とし穴(危険なメール返信率)

しかし、思わぬところで認定ランサーを外されることとなるのです。「メール返信率」のせいです。

24時間以内に返信しないと、返信率が下がります。80%未満になると認定ランサーではなくなってしまいます。そのため、連絡をいただいたらすぐに返信するように気を付けていたのです。

ところが、どんどん返信率が下がっていく・・・。

その原因は、プロジェクトを立ち上げたときに行うメールのやり取りにありました。「では、よろしくお願いいたします」と相手のメールで終了してしまうと、数日後に私から「記事が完成しました」とメールすることで24時間経過後の返信と判断されてしまうのです。

これに気づかず、記事完成メールを送るたびに返信率が下がっていき、「気を付けているのに、なんで~?」と思っているうちに、あっけなく認定ランサーと言う称号が外されてしまいました。

返信率の仕組みを知ったのは、認定が外れた後です。

※今は、返信不要な場合や、会話の終わり時に「返信不要チェック」を入れられるよう改善されているようです。チェックを入れると返信率計算に含まれないようなので、安心ですね。

認定ランサーじゃないなら、もういいや

外れたときは、今と同じ放心状態でしたね~。

でも逆に「もういいや、期待されることもないし、自分らしく頑張ろう」という気持ちにもなりました。

実は、認定ランサーになるのは嬉しかったのですが、私の場合、その枠の中で身動きが取りにくくなってもいたんです。

「認定ランサーだからメールは早めに返信しなくちゃ」「外されたくないから、たくさん仕事獲得しておかなくちゃ」「認定だからと期待されているかもしれない。期待通りじゃないと評価が下がるかも」と、ビクビクしてしまうのです。

そのため、解放されたな~という、ホッとした気持ちもありました。

業務委託契約

認定ではないけれど、プロジェクト件数や評価がある程度高い状態だったからか、プロジェクトの依頼は定期的にありました。そのうち、ある会社から、業務委託契約を結びませんか?と言う依頼が来たのです。

しかも、1文字1円。

それまで高単価と言っても0.5円~0.7円程度が限界だったため、私としてはとても嬉しいお話でした。

しかし簡単に信用していいのか、少し疑う気持ちも同時にありました。家族にも相談し悩み考え、すぐには返答できなかったのです。

でも、何事もチャレンジです。意を決して引き受けることにしました。郵送で履歴書と業務委託契約書類のやり取りを行い、ついに専業主婦だった私が正式に「ライター」となったのです。

500文字5円~10円でスタートしていた私としては夢のような状態でした。タスクを続けているとバカみたいと思うこともあるかもしれませんが、こうやってお仕事につながることもあるんです。

外注のお仕事とは?

外注として働くにあたり、準備したのはこれだけです。

・チャットワーク
・スカイプ
・スカイプ用マイク
・メモ帳(パソコン)

月に1回スカイプで打ち合わせをしていました。その他の細かいやり取りや質問などはチャットワークを通してやり取りします。記事はメモ帳で作成し、完成するとチャットワークから提出します。

どれも初心者でも準備出来ることばかりです。マイクも家電量販店で1,000円くらいで買えました。

収入は毎月20日締めの25日払いで、登録した口座に源泉徴収額を引いた金額が振り込まれる仕組みでした。(源泉徴収額は10%なので、結構引かれますが、確定申告をすると戻ってきます)

外注以外のお仕事をやめる

外注のお仕事をしているうちに、安心感も出てきたため、この会社とずっと長く付き合っていこう!という気持ちになりました。そしてランサーズをやめたんです。(アカウントは残していましたが、ほぼ開くこともなく放置状態です)

他の方からも個別に依頼は受けていましたが、単価も低かったのでお断りしました。でも、この選択がのちに自分の首を絞めることとなったのです。

1社に絞ってしまうと、その1社から仕事をもらえなくなると突然収入が0円になる危険性があります。ランサーズの実績もある程度残しておかないと、年数が経ってからランサーズを再開しようとしても依頼が来なくなってしまいます。

もしクラウドソーシングからスタートしてライターになろうと思っているのであれば、いろんなつながりを常に残しておいてくださいね。そのつながりがきっといつか助けてくれるはずです。

どんどん上がる単価

外注のお仕事1本に絞ってからは、「ライター」という意識を持って、文章の勉強もしながら記事を仕上げていきました。

そして作成した記事が高評価だと、単価も0.1円ずつ上がっていきます。頑張りがいがありました。

最終的に1文字1.7円まで上がりました。そして気づけば月収10万円~15万円を安定して受け取ることができるようになっていたのです。ここにたどり着くまでに約5年。長かったです。

開業届・青色申告承認申請書の提出

それまで確定申告をしていなかった私は、これは脱税になるのでは?とドキドキしていました。そこで2020年の3月、税務署に行って、税理士の方にお話をしたのです。(とても親切に話を聞いてくれるし、わからないことも教えてくれます。不安な方は相談してみてくださいね。しかも相談は無料です)

過去の支払調書(毎年会社から送ってもらえます)を持って行ったところ、過去の分は雑収入として処理できるから大丈夫だよ~と言ってもらえ、手続きをしました。

そして、ついに開業届と青色申告承認申請書を提出したのです。これで個人事業主です。ライターです。テンション上がりました。

頑張ろう!私、本当にライターだ!

ウキウキしながら税務署を後にしたことを、今でも鮮明に覚えています。

夫の会社にも申告して、扶養から外れる手続きをして、区役所にも申請に行きました。健康保険料と国民年金保険料も自分で支払っていくことになり、さらに過去の分の住民税の請求(約10万円くらいの請求)もきたので、これは本当に本気で働かなければならないなと思いました。

突然消えた報酬

個人事業主となってから、必死でした。と言うのも、健康保険料15,700円、国民年金保険料16,100円の支払いを毎月しなければならなかったからです。保険料だけで年間約38万円の支払いです。

130万円+38万円=168万円なので、168万円以上の収入がないのであれば、逆に130万円まで収入を抑えて扶養に入ったほうがお得になります。


※所得が130万円を超えると扶養から外れます。会社によっては「収入から経費を引いた分が130万円を超える場合」とすることもあるようですが、私の夫の会社は、必要経費以外の経費(光熱費等の経費)は認められなかったため、扶養から外れることになりました。心配な方は旦那さんの会社に相談してみてくださいね。


でも、扶養に入るのも、外れるのも、区役所に行って手続きが必要なのでちょっと面倒なんです。だから、このまま扶養から外れた状態を維持するため、年間168万円以上の収入が得られるよう頑張るつもりだったのです。

しかし。昨日もお話ししたとおりですが、今年の4月、その報告は突然やってきました。

会社の業績悪化報告。

頑張れば頑張るだけお金がもらえると思っていたのに。今年も扶養から外れた状態で、年間約38万円の保険料支払いがあるのに。収入激減。

弥生のソフトも購入して、青色申告の勉強もしたのに。
弥生の相談センターへ何度も電話して、悩みながら帳簿を作って、青色申告も無事に終わったところだったのに。

今は、とりあえず上限5万円までと言う条件付きでお仕事をいただいていますが、いつ依頼が来なくなるかわからない状態です。業績が回復しなければ契約は切れてしまうでしょう。そうなれば、報酬0円です。もうライターでもなんでもありません。

もがく2か月

収入激減してから約2か月。本当に辛い2か月でした。本を読んで、いろんなサイトの文章術を学び、ブログなども読み、SEOを1から学び直して、テストも受け、ライター募集案件に応募して・・・。

でも何も結果につながりませんでした。もがくだけもがいて、何もつかめなかったのです。絶望です。そんなときに夫が言いました。

「たいしたことない会社に、たまたま引っかかっただけの、たいしたことないライターだったってこと」

あぁ、私、うぬぼれていたんだな、と気づきました。何もない初心者が、たまたま運よく素敵な会社と出会い、お金をもらえていただけだったのだな、と。

立ち止まってしまいました。そして、noteにたどりついたのです。

ライターとして大切なこと

今ライターを目指している方はきっと私よりも若くて、いろんな情報に敏感で、文章能力のある方ばかりだと思います。みなさんの投稿されている記事も素晴らしくて・・・。

そんな素晴らしい方々へ、ライター脱落ギリギリの私がアドバイスしたところで、どうなのだろう?とも思ったのですが、この経験がもしかしたらどこかの誰かの役に立つかもしれないとも思い、記事を作りました。

・こんな人でもライターで15万稼げたんだな
・ランサーズのタスクからスタートで個人事業主になれるんだな

と、誰かに勇気を与えられるかもしれないとも思いました。

挑戦したいけど何から始めたらいいかわからない方、不安で初めの一歩を踏み出せない方、ぜひ自信を持って前進してみてくださいね。きっと私よりずっと素晴らしいライターになれるはずです。

皆さんに、と言うか、過去の自分へのアドバイスを込めて、私が感じたライターとして大切なことをまとめます。

<ライターとして大切なこと>
・つながりを大切にすること
・うぬぼれないこと
・常に学ぶ姿勢を忘れないこと
・世の中が求めていることに敏感になること

この中でも特に大切なのは「つながり」だと思います。いろんな人、いろんな会社とのつながりができたなら、それを途切れさせないことを忘れないでください。←これを過去の自分に伝えたいです。

ライターを目指す方々のご活躍を祈っています。

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