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何を言ってもネタバレになるゲーム「PONY ISLAND」を無理やりネタバレなしでレビューする

この世の中には何を言ってもネタバレになるゲームというものが存在する。
たとえば、「UNDERTALE」などもその部類に入る。

正確に言うと、UNDERTALEは「誰も殺さずにクリアできるゲームだ」といった情報はネタバレというかシステムというか、ここまでなら許されるレベルの情報なので、「何を言ってもネタバレになる」というわけではない。

ただ、本稿で紹介する「PONY ISLAND」については、本当に何を言ってもネタバレになる。

ただ、何も言わずに紹介などできないので、まずはタイトル画面を紹介する。

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いかにも海外のアニメといった色使いの背景を、かわいいお馬さんが跳んでいて、牧場をイメージさせるBGMが流れている。
もし、本当にこのイメージ通り、App Storeで小さな子供がiPadでキャッキャッと言って遊ぶようなゲームであれば、それは「何を言ってもネタバレになる」ゲームではない。
つまり、これはこのイメージ通りのゲームではない。そしてこのタイトルのイメージは、「ゲームスタート」を押してすぐ、ほんの数秒で崩れ去ることになる。

「えっ・・・」

これがゲームスタートを押して数秒後に発したリアルな言葉だ。

おそらく、このゲームをプレイした人の多くは「UNDERTALE」との比較をするだろう。両者のテイストは似ていると言えば似ている。

だが、このゲームはUNDERTALEという様々な要素が詰まった神ゲーの、ある一部分を抜き出し、更に尖らせて作られているため、万人にウケるものではないだろうし、苦手な人は苦手だろう。

ただ、Steamのレビューは「圧倒的に好評」であり、私自身もプレイしてよかった、と満足はしている。

まずはここまで読んで興味が出て、やってみようと思った人は今すぐSteamストアに行き、公式ティザーやスクリーンショットの類を一切見ずに購入してプレイすることをおすすめする。
本稿執筆時はサマーセール中でわずか167円で買える。ほぼペットボトル1本分なので躊躇はいらないだろう。

https://store.steampowered.com/app/405640/Pony_Island/?l=japanese

プレイ時間はだいたい2~3時間程度。私はまだだが、全実績解除でも5~6時間とボリューム自体は大きくない。
基本操作はマウス、キーボードは文字入力を行う必要がある場面で使う。

難易度的にはそこまで高くない・・・がパズル的な要素が多くあり、苦手な人は苦労するかも知れない。

ただ、本作は日本語に公式対応しておらず、だいたい高校レベルか、もう少し上くらいの英語力が必要となる。メッセージスピードもそれなりに速い場面もあり、ゲーム内に表示される文字がすっと頭に入ってくるかどうかでこのゲームへの没入感は全く変わってくるので、スムーズに読めて理解できないのであれば、日本語化してプレイすることをおすすめする。

が。

日本語化する方法は少し複雑で、かつ慣れてない人にとってはちょっと危ない橋を渡る必要があるので、もしこのレビューを読んだ人で、日本語化してみようとして躓いた場合は、私のTwitter等で聞いてくれれば可能な範囲でお答えしたいと思う。

また、日本語化を説明しているサイトにもスクリーンショット等のネタバレは存在しているので、完全にネタバレを避けて日本語化までこぎつけることはほぼ不可能と言える。

なので、本作を可能な限り楽しみたい方向けに以下にオススメの手順を書いておく。

1. 何も見ずにSteamから購入
2. 何も見ずに起動
3. 英語だけととりあえずゲームスタート
4. 「これは・・・」となったらゲームを終了し、日本語化をトライ

ここまで来たあなたは、このゲームが「何を言ってもネタバレになる」という意味の鱗片に触れたことだろう。
日本語化については、下記のサイトで説明されているので参考に。
https://awgsfoundry.com/blog-entry-538.html


さて、ここまで読んでまだプレイする気になっていない人、躊躇している人についてもう少しだけ本作を可能な限り抽象的に紹介してみよう。


ネタバレ・・・というわけではないが、もしここまで読んでみてプレイする気になっている人はここから先を読まずに黙ってプレイ開始し、少なくとも数分でもいいのでプレイしてみてから読んでほしい。








まずこのゲームは先に述べたとおり、初っ端から全力でイメージをぶち壊しに来る。

「美味しそうなケーキが出てきたので食べてみたら激辛だった」

なんていうレベルじゃない。

「美味しそうなケーキが出てきたので食べようとしてフォークを刺したら、なぜか得体の知れない肉のようなものを手掴みさせられていた」

みたいなレベルで脳をバグらせてくる。

Steamのタグには、「精神的恐怖」の文字があり、私は早々に一人でプレイするのが怖くなり、配信で誰かに見てもらいながら、コメントをしてもらいながらプレイすることにした。

「UNDERTALE」で感じた怖さ、不気味さ、的なところをもっと尖らせたのがこのゲームだ。

あの感覚をもっと味わいたいのであれば、ぜひ体験してみてほしい。



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