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うつ病日記day2:それでも幸せになりたいなら足掻くしかない

問題は如何にシンプルに考えられるかだ。そして、今の問題に対して求めている答えを出すべきだ。

 うつ病と診断されて4日目。相変わらず寝れてない。事態は悪化している。ただ、少しだけ進捗がある。金銭面に関して具体的な数字を出せるようになってきたということ。
 恐らく傷病手当で貰えるのは11万円程だ。ここから社会保険は差し引かれるらしく手元に入るのは7万円程になるだろう。生活費に関して諸々計算したが、13万円は家賃込みでかかる。
 足りない分に関しては貯金を切り崩し、どうしても足りなければ……恥を忍んで役所で支援を受けようと思う。
 今の俺の問題は突き詰めれば「うつ病で働けない」「働けないので金が足りない」「うつ病のため精神的に参っている」「うつ病により身体へ様々な症状が出ている」の四つに突き当たる。
 問題は「健康」「金」の2点に集約される。そう考えると、俺はそこまで人間関係に悩んでいないことになる。いや、確かに上司や先輩、家族や友達のことでダメージは受けている。ただ、このダメージが複合的にうつ病に繋がっている。しかし、原因を解決しなくてもうつ病自体は緩和できる。
 つまり、俺は今は「精神科に通うこと」「現状の自分が使える制度や支援」の二つに集中すればいい。
 今はかなり心身ともに限界に来ていて(今日もほぼ眠れていない)、やれることは少なく振り分けられるパイも僅かだ。
 ここでより問題をシンプルに捉えよう。

Q,俺はどうしたい?
A,俺は幸せになりたい

 
なので自分の不幸をほじくる行為はこの状況下では精神の摩耗を引き起こすのでよろしくない。なんとか少ない理性で酒を飲まないようにしている。今、酒を飲むのは危険だ。飲んでいる薬がかなり強いのもあるが、前後不覚になり自殺しかねない。
 また、ある人は言った。
 目の前の相手が本気を出しても敵うか分からないのに、怒りに身を任せるのは勝負を捨てるようなものだ、と。
 怒れば思考とスタミナを失う。
 真剣勝負において最も大切なものを放り捨てれるほど甘い相手ではなかろう。
 今も頭痛がするのでロキソニンを飲んだ。身体の冷えに関しては重ね着をするしかない。
 なるべく静かなところで考えすぎないように思考にノイズを挟まないようにしながら、身体を動かさない。深海の魚が必要以上に動かないように。
 今は労働から離れている分の俺の身体の負担はかなり減っているはずだ。
 切り詰めるのだ。
 切り詰めて、不幸を切り抜ける策を考え、模索する。
 俺は悪い方向に思考が働き続ける悪癖があるが、この癖のおかげで思考の回転速度はかなり速い。今の俺の唯一の武器だ。大切に使おう。
 かつてのうつ病の時に俺が失った思考を今の俺はまだ保てている。あの頃は本が読めなかった。
 今は声が出ないが。

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