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感謝トレーニング day1

俺、人生を悲観しすぎだし不平不満に愚痴言い過ぎだろ……。

 ふと、そんなことを思った。
 毎日過去に起きた辛かったことや屈辱を思い出してイライラで肩がこるし、睡眠が浅い。かと言って何かそのことが無かったことになる解決策なんかないわけだし思い出すだけでマイナス。
 これじゃオナニーを覚えたばかりの中学生が「あー背が伸びなくなる〜。ニキビ増えちゃうけどやめられね〜」
 と嘆くのと同じ構図だ。
 俺は救いを求めていた。
 この苦しみ(それも勝手に思い出す自爆)から逃れて、少年の時のように安らかに眠り軽やかに動きたい。
 そして、気づく。
 仕事中の俺は調子よくないか?
 仕事中の俺と何が違うんだ? 周りの同僚からの俺への印象と仲良しの友達からの俺への印象を比べてみることにした。


同僚
・頼れる兄貴分でありムードメーカー
・素直で教え甲斐がある
・努力家で注意やアドバイスを受け入れる
・コミュ力が高い
・接客中の気遣いや言葉遣いが良い
・根性がある
・挨拶してくれる
・話しかけてくれる
・部下のくせに生意気
・嫌いな上司にはかなり反抗的
・若い女性に対しての苦手意識が強い
・見た目に気を使ってる

友達
・どすけべ大王
・持たざる者
・常にキレてる
・ネガティヴかつ自暴自棄
・だる絡みがウザい
・勝手に喋ってる
・感情のジェットコースター
・愛さえ知らずに育ったモンスター
・喋るコミュ障
・人を選ぶ
・人に紹介できない
・恥ずかしい
・根性なし
・罵詈雑言の見本市
・休みの日でも髪セットして髭剃れ


凄惨たる差である。

 しかし、こうして並べてみると仕事中の自分と私生活の自分がかなり違った言動をしていることに気づく。仕事中は社会人として迷惑をかけないようにって気持ちと、嫌われたくないという気持ちがかなり強いのはある。
 私生活に関してはかなりだらしない自覚がある。パジャマ代わりの作務衣で歩き回ることもあるし、たまにはマットレスの上で一日の大半を過ごすこともある。
 ただ、トークに関しては自分主体か相手主体かの違いはあるように思う。俺はプライベートだと言いたいことを好き放題マシンガントークする人間だが、仕事中では聞くことに注力している。イメージ的にはドクターコトーだ。これに関しては接客業時代に接客が上手い人に教わったスキルだし、モテたくて学んだスキルを応用している。
 モテたことはない。
 あとは素直さだろうか。いや、仕事中も気に食わない上司や乱暴な先輩には歯向かっていたがそれ以外の方々には色々と教わっていた。俺の中では年齢や社会人歴などよりも、純粋な職歴と業績が大事だった。
 自分より指名が取れる方や知らないことを知っている方や技術のある方には素直に教えを乞いた。先述の上司に関しては、教科書に最初にやるなと書いてあることをやるタイプだったので歯向かっていた。詳しくは書けないが、安全性をかなり損なうやり方であり死人が出てもおかしくないことを部下に指示していた。現場猫案件だ。
 仕事はなんだかんだで楽しいし充実している。パワハラにあって転職したけど、またすぐにコミュ力と素直さで同期たちと上司方と仲良くなれた。顔を合わせた5日後には飲み屋で3時間バカ話で大笑いしていた。上司にはおすすめの風○店を教えてもらった。行く金が無いが。
 しかし、私生活の俺は常に何かを憎んでいる。まともな親に育てられた奴の言うことなんか聞けるか。恋人がいる奴に俺の孤独が分かるか。食うことにすら困り、病気になって神経が苛立つ俺の不安が分かるものか、と。
 そして、これこそが俺の苦しみの源だと思った。
 
人生を通して何かを憎むことが多すぎて、ゲームみたいにスキルツリーがあれば「ブチギレヘイトスキル100レベル」みたいな感じになっているのだ。恐らく、社会人モードのスキルツリーは「ブチギレヘイトスキルレベル」よりも「人間好き好きレベル」の方が高くなっている。自慢だが、後輩がハラスメントされたと相談した時には半沢直樹ばりにブチギレて、ハラスメント上司を正式に左遷させた。ただ、このハラスメント上司には社会人としての心構えと工具の使い方をはじめ様々な技術を教えてもらっていたので心は痛んだ。
 閑話休題。
 そこで私生活モードでも「人間好き好きレベル」を挙げようと思ったのだ。
 そんな矢先に「知恩」という言葉を知った。
 恩を知る。ありがたいの対義語は当たり前である。人間の生活はさまざまなものの恩恵によって成立している。そのことに気づき感謝する。
 そのことに気づかなければ、当たり前となり恩に気づかない恩知らずとなる。
 これだ、と思った。
 そこで俺は早速「感謝することスキル」を磨くことにした。まずは本から当たることにした。
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 俺は理屈っぽい人間なので、「こういう実験があって、こういうデータがありこういう結果だ」と言われるととても納得するのだ。ここが上司の教えを素直に聞ける所以でもある。自分より売上を出している上司のノウハウとスキルは自分のそれより上だと分かるように。
 そして、早速愚直に感謝を心掛けてみた。
 親には恵まれなかったが、母親には恩義と博愛を教わった。母は知らない人の不幸でも揶揄する人間にはならないように俺を育ててくれた。父は、まあ仲が悪いのだが……、なんとかなることを教えてくれた。兄には義理と暴力がもたらす意味合いを。
 友達は、正直少ないが俺の友達は誰にでも胸を張って紹介できる友達だと思う。俺の過去話で泣いてくれる優しい男だ。これから先の人生もその優しさで成功すると思える。他にも人との集まりの中で気を配って場を回してくれる友達や自分の趣味に直向きな友達もいる。
 こんな風に感謝できることはたくさんある。
 今住んでいる激安アパートも、値段の割には部屋は広く感じるし静かな時間の方が長い。近くにスーパーも銀行もコンビニもあるので困ることがない。使っているマットレスも厚みがあるのに固さもあって寝心地がいい。

 感謝をすると、「持っていないもの」から「持っているもの」に目が向く。すると、「欠けている感覚」よりも「満たされている感覚」が使われているように感じれる。
 欺瞞かもしれない。
 けれども、心に穴があるとずっと苦しんでいる。その苦しみを手放せるならば、俺は「感謝」することを努力しようと思う。

 この感謝トレーニングは過去の「うつ病日記」と同じでなるべく更新していくつもりだ。

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