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「もっと~だったらいいのに」は誰のため?

わたしたちの多くは、子育てについて学ぶことがなく子育てを始めます。

とはいえ、何も知らないのではなく、知らないからこそ、何かしら自分で情報を得ていく方が多いと思います。
そんなわたしたちが、参考にするツールとして
・育児書
・先輩ママやパパ
・自分、またはパートナーの親
・SNSや動画
などがあげられますが、「いいな」と思った関り方が我が子にぴったりだとは限りません。

もっというと、おうちの方はぴったりと思っているけど、子供からしたらぴったりではなくだんだんと苦しさを感じるようになることも!?

情報が簡単に手に入るから、情報に振り回されてしまいがちですが、
定期的に立ち止まって、お子さんの様子を観察してみてください!


「○○が嫌」
「△は嫌い」
「●●は行きたくない」

こんなふうに言われるのは、大人としては心地よくないかもしれませんが
その裏には

/
もっと~~だったらいいのに
\
の気持ちがあるから。

お子さんの『もっと』の部分に寄り添うことで、新しい発見が生まれるかもしれません!


一方で、「寄り添えない」気持ちがでてきたり、実際に寄り添えないときは
おうちの方に、お子さんに対しての
/
もっと~~だったらいいのに。
ちゃんと~~してほしい。
\
があるのかもしれません。

これらは、期待や応援、信じる気持ちなど様々なものから来ていると考えられますが、そのどれもおうちの方が大事に思っていることなので決して否定したりご自身を責めたりする必要はありません。

むしろ、『自分の気持ちと向き合うきっかけ』としていただけたらと思います。向き合うことが難しい場合は、くつろぎ相談カフェにいらしてくださいね。


「もっと~~だったらいいのに」はおうちの方自身の価値観や子育て軸を整えていくうえでとても大事な感情だと考えています。

なぜならその感情は「自己理解」につながることだから。

例えばどんなことかというと…
(わかりやすくちょっと大げさにかきます)
せっかく行ったスポーツなどの練習に参加しなかったことに対し
応援したい気持ち、またはお子さんの目標達成のため
というより
「ちゃんと練習していないと、周りからどうみられるのか」
の気持ちから
「もっとやってほしい」や「ちゃんと練習してほしい」
と思ってしまうこと。


言い換えるとこれは
「もっと~~だったらいいのに」の根幹にある
自分の判断基準や評価基準が自分の中ではなく、外にあること。

これは評価を外に委ねている状態なんですが、まずはそんな自分に気が付き受け入れていくこと。
受容していくこと。

この繰り返しがあることで、お子さんに対しての見方が変わるかもしれません。

例であげた練習に戻って…
仮にお子さんに練習に参加したくない理由があったとして
それをおうちの方に聞いてもらっていないとしたら…
親子間に気持ちのすれ違いがうまれます。
このズレが積み重なることで、愛着障害につながります。

*愛着障害は、愛情不足だけで起こることではありません。
 愛情は十分に与えてもらっている。
 けれどもそれが、こどもが求めているかたちでなかったり、そもそも伝わっていない状態。

愛着障害になると、発達障害とは違って、場面や環境によってムラのある行動をみせるようになります。
(大雑把な例にはなりますが、学校と家での姿が違う。
 多少の違いはどのお子さんにもありますが、大幅に違うことを指します)

愛着障害についてはまたあたらめて書きたいと思いますが
最後にひとつ

よってカフェで大事にしていることは
/
話をきく。
(これだけといってもいいのですが補足として)
対話し受け止めていく
\
つまり「受容」。

継続的に受容をし続けることで、
目を合わせたり、会話することに難しさがあったお子さんが
なんでも自分のことを話してくれるようになりました。

もちろん、ある日突然…ではありません。
小さな変化を重ね、その変化をせかすことなく、お子さんのペースを尊重し受容し続けてきました。

成長を伴走する。
そんな居場所の事例でした。

#NPO法人よってカフェ
#くつろぎ居場所カフェ
#くつろぎ相談カフェ


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