アイデアのつくり方は、音楽づくりにも通ずる

「アイデアのつくり方」という本を買った。

とある事情(遺言書を広めたいという司法書士さんが、どうすれば日本一になれるかのアイデア出しのため)で、
↑の写真の左の本を買いに行ったところ、
この本が近くで平積みされてあり、
実はずーーーっと前から気になっていたので、
これはタイミングだ!!と思い買ってみたのである。


この本、読んでみたら、
著者本人が書いているのは50ページほどで、
残りの半分は解説というページ数の少なさなのだけど、
一生手元に置いておくべきと思えるような良書だった!


内容は、
「アイデアのつくり方」というタイトルそのままに、
どうすればいいアイデアが考えられるか?
その方法を教えてくれているもの。


ここに書いてしまうと、もう要約どころか、この本の全てを書いてしまうことになるのだけれど、、、
要は、

1.データ(資料)集め
2.データの咀嚼
3.データの組み合わせ
4.ユーレカ(発見した!)の瞬間
5.アイデアのチェック

という五段階で、アイデアというのは作るのですよ。
と書いてあった。


なるほど、確かに、このプロセスは心当たりがあるような気がする。
何かの本で読んだような気もするし、
自分の経験にもあったような気がする。

しかし、こうして改めて「この五段階ですよ〜」と言われると、
とてもスッキリする!渋谷スッキリもびっくりするほど!


で、この著者のいいところは、ただただ五段階を教えてくれるだけではなくて、
「アイデアを作る方法ってのは、誰もが習得できるんですよ〜!」
と、読者を大いに勇気付けてくれるところである。


私はこう結論した。
アイデアの作成はフォード車の製造と同じように
一定の明確な過程であるということ、
アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること・・・

と。
これを読んで僕ァ、「おぉ!俺にもできるようになるんだぁ!」
と生きる希望が芽生えましたよ!



ところで、僕は音楽を作っていて、
ここ数年は編曲(アレンジ)というものを特に頑張っているのですが、
この、アイデアのつくり方の五段階というのは、
音楽にもすごく通ずるものがあるなぁと思いました。


アレンジというのは、まさに”リファレンス=参照”を元に作ることがとても多い。(多いというか、基本と言ってもいいのかもしれない。わからぬ)

例えば、あるシンガーが弾き語りで作った曲をアレンジしようとなると、
「この曲に合うビートはどんなのだろう?あの曲の感じはどうかな。
広がりがある感じにもしたいとなると、広がりのある曲といえばあの曲がよくなかったかな?」
みたいな感じで、過去の名作を引っ張りだす。

これはまさに第一段階の「データを集める」だ。


そして、集めた音楽たちをしっかり聞き込んで、
「なるほど、ピアノはじまりか。ギターはBメロで刻む感じに変化するんだな」
みたいな感じで、要素や役割を分析していく。

これは第二段階の「データの咀嚼」だ。


そして、第三、第四・・・と続いて、
よくミュージシャンたちが「降ってきた」という場面に繋がっていく。

この五段階は、「アイデアのつくり方」でもあるけれど「音楽のつくり方」でもあると思った。


実際、編曲が苦手で苦手でしょうがなかった僕が(現在進行形ではありますが・・・)、
なぜ編曲できなかったかというと、
”圧倒的なデータと経験不足”だったからだ。


空っからの雑巾をいくら絞ったって、
汚い水の一滴すら出てこない。
まさにそんな感じ。


でも、曲をいっぱいコピーしたり、分析しながらアレンジを紙に書き出したりしていくうちに、
ふと、アレンジがかなりできるようになっていた。


だから、経験としてこの五段階というのは、
「音楽のつくり方」でもあるな、と言い切れる。と思う!


というわけで、
この本を手にいれた僕は、
音楽もアイデアも「降ってこない」なんて言葉を、
もう一生使わなくて良くなりそうです!!
(自らハードルを上げてくタイプ)


ぜひ、アイデア出すの苦手だなぁとか思っている人がいたら、
読んでみてください。
まずはこの5段階を試すだけでもいいかも。






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