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新卒社員は『最初はなにもできない』のが当たり前のこと。

これ、タイトルのまんまです(笑)。
誰でもそう思うことだと思うんですが、どうやら当人たちの間ではそうでもないようです。これまでもそうでしたが、新卒社員たちと話すと意外に「自分は全然経験やスキルがないんですけどやっていけるでしょうか?」と不安な顔をして言われることが多いです。なかには自分のなかで勝手に自分にダメ出ししてあきらめちゃう人もいます。

でもね・・・新卒ですよ(笑)。ついこの前まで学生でしょ?と。
インターンでちょっと業界をかじっていましたとか、プライベートで趣味でやっていましたって人も当然いますが、その程度の差であれば実業務に入って1~2年で追いつきます。
※エンジニアなどの『専門職』はちょっと違うとは思いますけどね。
仮に未経験で入社したとしてもこの先何年あるんだよって話です(笑)。

中途採用でも「御社にとって活躍できる人材とはどういう人なのでしょう?」「どういうスキルをもった人が求められているのでしょう?」ということをよく聞かれるのですが、スキルはあとから学べるので大事なのは「(趣味ではなく)仕事としてこの職に就きたいと思っているのか?」ということと、「自分のなかで成し遂げたいもの(志)があるのか?」ということの方がはるかに大事です。逆にいうと、ここがないとどんなにスキルが高くても(少なくとも弊社では)やっていけないと思います。


新卒が何年くらいかかって『一人前』となれるのかは人によって個人差がありますが、弊社では『一人前』というレベルになれるまでには2~3年くらいかかると考えており、その期間は先行投資の期間ととらえています。
ちなみにここでいう『一人前』はざっくりですが、ひとりで小~中規模の案件を受注~仕切りができる(任せられる)ようになる、という意味です。
1年目から小規模の簡易なディレクション程度は(チームでサポートはつきますが)裁量をもって仕切ることもあります。

D2Cdotでは『一人前』になるまでを下記のPhase(年数はあくまで目安)でとらえています。想定職種は主にWEBプロデューサー/ディレクターです。

■Phase:1(1年目)
とにかく何もわからない状態でしょうから先輩トレーナーが付いて教育を実施します。このPhaseでは案件数を多く経験することで業界の構造等を理解し、様々な企画のパターンの流れ等を経験して自分の中の引き出しや基礎をつくっていく段階になります。この引き出しの数が多くなればなるほど後々ラクになりますし、企画や対応のバリエーションが増えます。

1年間を通して一通りの流れを学び、自分にとって今後注力していきたいと思える領域の目途をつけていく期間としても良いかもしれません。

なにもかもが新しい体験なので、比較的楽しいと感じるはずですが、この段階で(環境の問題とかは抜きで)仕事としてつまらないと感じるならその仕事はその人には向いていないと思いますので、異なる業種への転職/異動を検討した方が良いかもしれません。
■Phase:2(2年目)
Phase:1で簡易的な案件であれば一通り経験できたと思うので、2年目は少し気持ちに余裕ができているはず。自分の個性を出していくのはこのPhase:2からだと思うので、少しずつでも自分の個性を活かした活動を行うと次のPhase:3につながる経験が積めると思います。Phase:1の案件よりもさらに領域を広げたり、難易度の高い案件の経験を積むことによって着実に成長していきましょう。

人によっては後輩も入ってくると思うので、下からの突き上げもあって今後について悩み始める時期かもしれません。「自分のやりたいことをやらせてもらえない」とか「今後自分はどのように強みをもたせればいいのだろう?」といった悩みがでる人もいると思います。それはPhase:1を経験したが故の悩みである部分もあると思うので、その場合は先輩や上司に相談してアドバイスをもらえば良いと思います。客観的にみたアドバイスをもらうことで開ける道もあると思いますので。

個人的にはこのPhase:2までに実案件のスキルのみではなく、ビジネスとしてとらえたときの自分の仕事とP/LやB/Sとの関係性を理解した方が良いと思っています。ここが理解できていないと「利益が出なくても良いものが創れればいい」といった、仕事と趣味を混同した人材になりかねません。
慈善事業でないかぎりは提供価値はそれに見合った対価があってのもの。
自分のアウトプットを本来の対価に見合わないような安売りする人になってはいけないと思います。
■Phase:3(3年目)
Phase:2までで一定のことは学んだはずなので、次はそれらを応用して自身の個性を活かして自分ならではの価値を高めるPhaseになります。
これまで以上に大規模な案件や、難易度の高い案件に挑戦することもあるでしょう。いままでは先輩が企画した案件の進行を行うことが多かったけど、これからは自身の企画で提案できる機会が増えるかもしれません。

『仕事の本当の楽しみ』は生み出す/創りだすことを経験してからだと思うので、本当の意味で『仕事をする』ことができるのはこのPhaseに来てからではないかと思います。

・・ということで、新卒は新卒らしく自身が無知であることを素直に認めて周囲からひたすら吸収することをすればいいと思います。
(良い意味で)新卒社員に即戦力レベルの成果を期待する人なんていないと思うので、その環境を利用してわからないことは聞き、自身も頭を使い、手を動かして日々成長すればよいと思います。

時期的に、これから配属が決まる人もいるでしょうし、入社後2ヶ月経って自分の無力さに悩んでいたりする人も多いと思うので、今回はこんなネタでライトに書いてみました(笑)。

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