【読書メモ】オードリー・タン 自由への手紙
オードリー・タンさんは台湾のデジタル担当政務委員(大臣)の方です。
新型コロナウイルスが流行しだしたときに、マスクの在庫をリアルタイムで確認できるアプリを開発したことで話題になりました。
オードリー・タンさんはいろいろ本が出てる中で、こちらは図書館で10代向けの棚にもあったので若い方にも読みやすくオススメです。
オードリー・タンの考える自由
オードリー・タンさんはIQ180、トランスジェンダーである点がまず「マイノリティ」で生きにくそうだ、と普通感じます。
実際に生きにくい部分もあったとは思いますが、その辺りの本人・家族の困惑のようなものはこの本にはないので、他の書籍にあるかもしれません。
ただ「普通とは違う」とされた著者が考える自由は、「超越」というのか「優しさ」というのか。
いい意味の「ゆるさ」を提案しています。
男と女から自由になる
例えば、こちらは「08 男と女から自由になる」という項目からの抜粋です。
まだまだ男女の役割、価値観というのは固定的で、しんどさを感じているのは私だけではないと思います。
男女の決めつけ、のようなものは上を見れば見るほど(政治とか)根強い感は強いように思えます。
オードリータンさんのような方が政治の世界でいる、というのは本当に不思議なことです。
家族から自由になる
私は結婚してますが一方で結婚への疑問も持っていて(その理由について個人的な気持ちはここでは省きますが)、LGBTQ+の方々が結婚という制度をどういう意味で必要としているのかが気になっていました。
結婚することで手続きや相続上で有利な点以外で、結婚の必要性とはなんだろう(って自分で結婚しておきながら意味わからないですが)。
台湾は2019年5月にアジアで初めて同性婚が認められたそうです。
日本ではまだまだ同性婚はあり得なさそうですが、その理由は「家族とのつながりが強い」という部分と思われます。
「結婚と家族」に関することは台湾で同性婚を認めるまで、国民投票を行うなどの話し合いがされたようです。
結果的に「家族は姻族としての形を取らなくても良い」という手法をとり、家族同士のつながりではなく、個人同士のものとして結婚できる、ということのようです。
本人たちは結婚したくても、家族が反対するということは往々にしてあります。その家族の部分をゆるくすることで結婚できることになりました。
オードリータンの考え方は、最終的に困ってる人を助ける方向に行き着くんだなと共感することばかりです。
保守的アナキスト
耳慣れないおもしろい言葉が出てきました。
伝統や慣習を重んじる「保守主義」に
形骸化した規制や強制はいらない「無政府主義(アナキズム)」を組み合わせた言葉だそうです。
オードリータンさんが話す姿を見たい
本を読んでると優しい気持ちになってきました。
本の最後に「話すスピードが速い」と書いてあったので、せっかくなので話す姿を見てみようとYoutubeを見てみました。
50分と長いですが、この動画は最後に「長寿と繁栄」もしてるのでこちらを貼っておきました。
IBMのチャンネルで、シンプルな対談形式、テンポの良い話はスルスルと聞けそうです。
(字幕しか見てないので話すスピードが速いのかわかりませんが・・・いい感じの対談に感じました)
本はどの項目を読んでも納得感があり、優しさ、思いやりを感じるものです。
オードリータンさんの考える自由、多くの人を幸せにするもので、私も心に留めて置こうと思いました。
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