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ポメラ日記 2020年1月15日 魔法が解けたそのあとに

福岡から東京へ帰ってきた。日常が始まる。

といいつつ、『ルビィのぼうけん』新作翻訳のレビューが返ってきており(むらけんさんありがとうございます)、かつ初校校了予定日が今日!ということで、どうしても作業時間を捻出しなければならない。
ということで現代の魔法、金の力を使った。シッターさんにおねがい!
ぱんださんを保育園に送り出して、家に来てくれたシッターさんによんださんを託し、さてとPCをにらむ。
ものすごく久しぶりに、数時間単位で中断されることなく自分の思考に集中してものごとにとりくむという贅沢をした。すごく気持ちよかった。
一日中とは言わない、毎日半日、シッターさんに来てもらうことが出来たら…
いや、夢だ。忘れよう。
やむにやまれぬ時に、たまに夢が現実になる。それだけでも十分な幸運だ。
シッターさんによると、よんださんはよく周りのことを理解しているとのこと。あと足が強い。ぴんと立とうとする。
それはなんとなく知ってた。

なんとか納得がいくところまで終わらせたあたりで、魔法が解ける時間が来た。
ぱんださんを保育園まで迎えに行く。
保育園の先生から、ぱんださんが、お休みの間のことをいっぱい話していたと聞く。そうだね、自分のみた世界を人に聞いてもらうのは素敵なことだ。わたしもインターネットで毎日話してる。
暮れかけた空がきれいで、iPhoneのカメラを向ける。ぱんださんが
「くもが、ひかってるから、とってるの?」
と聞く。確かに、雲が光っている。


夜によんださんが落ち着かず、寝室でずっと抱っこをする。同じく寝付かないぱんださんが、「ねむい」を踊ってくるくるしていた。おかーさんが眠いだろうからその眠さを踊っているのだという。気遣いをありがとう。
窓から差し込む夜の光、街灯やビルの明かりで、ふすまに木々の影が映っている。風に枝葉の影が揺れる。抱いたよんださんは、止まると泣き出すので、わたしの体もずっと揺れている。

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