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【麻雀】マジョリティを知っておこう

 おはようございます、ヨーテルです。

 先日、Twitter上で何切る問題のアンケートを取らせていただきました。それがこちら。

 自分は現在3m7m6pのいずれかを切るとイーシャンテンと言う状況。4mが2枚切れでカン4mになるとやや苦しい。ただし3mがドラ。さて、何を切るか?

 アンケートの結果はこちら。

 最多得票を獲得したのは6p。実に6割もの方が6p切りを選択。

 677pの部分を7pの頭に固定すれば、イーシャンテンの受け入れは最大に取れます。しかし、5割の確率でカンチャンが残ってしまうというデメリットがあります。

 リャンカンをどちらかカンチャンに固定すると、受け入れ枚数は減り、ストレートに聴牌した場合は66%の確率でカンチャンになってしまいます。カン4m固定をした人はもっとカンチャンが残ります。

 しかし、カンチャンターツの部分を重ねれば無事両面両面のイーシャンテンに昇格します。最終形重視の人はリャンカンを一枚はずしておく選択になるでしょう。この選択は1.5シャンテンくらいの感覚です。

 両面固定の7p切りはさらに最終形重視。一旦2シャンテンに戻してまで両面を作る選択となります。 


 さて、本題はここからです。

 この問題は、何を切るかというのもありますが、この牌姿に対する世間のマジョリティの回答は何なのかと言うのを把握することが大切だと思ったので、アンケート形式での出題としました。

 804名の投票があったということもあり、統計の誤差を考慮してもこれは6p切りがマジョリティということで問題ないでしょう。

 この牌姿は麻雀を打っていればかなり頻出する形となっています。いわゆるリャンカン(357)+両面(78)+両面フォロー(677)みたいな形ですね。

 この形が来たとき、頭を固定して受け入れを最大にする人が多いということがわかりました。

 ここから何がわかるかと言うと、現代ではリーチ宣言牌の一つ前に手出しされた牌の筋が当たる場合、イーシャンテンの段階でリャンカン固定されたパターンが1つ減るということがわかります。

 文面だとわかりづらいと思いますので、例をあげて解説します。

 リーチ宣言牌の一つ前に5sが手出しされているリーチが入ったとして、このリーチに2sを切りたい場面を想像してみてください。

 もし2sが当たるとしたら、この4パターンのイーシャンテン形から5sを切ったことが想像できます。

カンチャン先切り

カンチャン先切り2

カンチャン先切り3

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 そして、これらは状況によって否定することが可能です。

 リーチ宣言牌の2つ隣が4枚見えている場合、一番上のパターンを否定できます。

 リーチ宣言牌が3枚見えている場合、上から2番目のパターンをやや否定できます。(暗刻から切った線が消える)

 リーチ宣言牌の隣が3枚見えている場合、上から2番目のパターンをやや否定できます。(両面部分が頭になった線が消える)

 リーチ宣言牌の隣が3枚見えている場合、下から2番目のパターンを否定できます。

 ここまでは場況によって2sの安全度が変わるという話です。これらの条件を満たすごとに2sの安全度は上がっていくことになります。

 2sに何の関係もなさそうなリーチ宣言牌周りの枚数が、2sの危険度に大きな影響を及ぼしていることがわかります。13sの枚数だけじゃないんですね。

 そして最後、一番下のパターンはそもそも7pを切る人が多いことから、リーチ宣言牌の隣が見えていなくともやや否定できます。

 これがマジョリティによって2sの安全度が変わるという話です。

 細かいですけど、こういう情報が安全度を変える事になるので、一応知っておくのはいいんじゃないかと思います。

( `ー´)ノ「そんなこと言ったって2s当たるパターンはあるだろ!七対とか!」

 七対子も宣言牌の枚数を数えればいいですね。宣言牌が2枚切れ以上なら、七対子の可能性は低くなります。

 他にも2sのシャボなどレアケースの形はあると思いますが、あくまで2sの危険度の話なので、絶対通るわけではないということだけご注意ください。

( `ー´)ノ「下のパターンで誰もが7p切るわけじゃないだろ!」

 そうですね。あくまで現代では6割の人が頭固定をするというだけです。

 今後頭固定をする人が減っていけばいくほど、2sの危険度は上がる事になります。だからこそ、マジョリティを知っておくことが大切だと思ってます。

 ちなみに、Mリーグのように特定の相手と何十戦もする場合は、マジョリティではなくその人がどう切るかというのが大切になります。

 トップリーグの選手はそのために対戦相手の研究をしています。相手の情報があるかないかで、牌の危険度をより正確に知れるなら、研究する価値はあるでしょう。


おまけ

 ここからは実戦のおまけです。

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 6p切りがマジョリティだとあれだけ言いましたが、今回はマイノリティの3m切りを選択しました。

 2枚切れのカン4mは使わなくても、親の赤1でそこそこ打点が見込めます。それならば色々なツモに対応できるように手牌を柔らかく構えようという感じにしました。

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 結果は567三色まで伸びて最強リーチとなりました。4択の正解を引き当てた格好ですが、麻雀として正しい選択がどれだったかは今でも疑問です。

 まあ、毎回毎回頭固定ばかりしていたら固定面子相手だと読まれちゃうかもしれませんし、たまには場況に対応してカンチャン固定なんてしてみるのもいいんじゃないかと思った次第です。

 段位戦は不特定面子相手だろって突っ込みはなしでお願いします。

 それでは今回はこの辺で。ごきげんよう。


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