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【天鳳】ヒラリーステップ奮闘記 中編【麻雀】

 前回、ヒラリーステップでついに初ラスを引いてしまったヨーテル。次ラスを引けばヒラリーステップ陥落。陥落イーシャンテンだ。

 元々、ヒラリーステップは陥落した時点で記事を書く予定だったので「ここでラスってもそこそこボリュームある記事が書けるな~」くらいの気持ちもあった。

 ……結果、そこそこどころか役満級のボリュームがある記事を書くことになるのだが。


7戦目(3665/4000)


 その日最初の半荘、東1局の第一打。これ結構緊張する人はいないだろうか?

 雀荘の待ち席で数十分待って、やっとご案内されて打つ第一打。「よーしこれから麻雀打つぞ!」と、ワクワクしながら配牌を開けて……何を切るか。

 大体無難な字牌や端牌を切ることが多いだろう。だがしかし、こんな配牌だったらどうだろうか……?


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 手牌の半分以上が字牌。これは果たして良い配牌なのか……?

 ドラは5p。さあ何を切る?


 東1局の第一打というのは、まだ頭が麻雀に慣れてないことが多い。だからつい無難な選択を取りがちだ。

 今回だと9m辺りが無難な選択に見える。


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 そんな状況下で、ちゃんと4pを切れたのは良かったかなと思う。

 この手で想定されるルートといえば、ホンイツ、トイトイ、混老頭、国士、四喜和。どれも端に寄せた方が和了りやすい手役ばかりだ。

 ドラが5pとはいえ、この手にドラ引いてそれ何点よ?って話。この手材料で2600は勘弁してほしい(´-ω-`)


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 上手いことテンパイ。東・ホンイツ・チャンタで8000点。頷きが止まらないね。


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 頷きすぎて首が筋肉痛になりそうなところに親リーチ。そして持ってくるは無筋の4s。頷きを止めて場を見よう。


 まずは親リーの残り筋を数えてみる。

ソーズ 3-6 4-7 5-8

マンズ 2-5 3-6 4-7 5-8

ピンズ 6-9

 3+4+1で……8本。

 じゃあ4sの放銃率は8分の1!満貫聴牌だし余裕で勝負やー!


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 ……とはしなかった。18分の1理論は確かに優秀だが、もう一歩踏み込んで考える事が大切だ。

 この4sの放銃率が8分の1なわけないじゃないか。 


 まず、あの捨て牌で6-9p待ちというのはかなりレアケースだ。少なくとも、4sと9pの放銃率が同じということはない。

 では次に、場全体を見てみる。よく見ると、5mが3枚切れている。つまり、3-6mと4-7mに関してはワンチャンスで放銃率が他の無筋より低めなのだ。

 もっと言うと、2mも4枚切れている。よって2-5m待ちは7枚切れ。いくら何でも7枚切れの2-5mでリーチしてくるだろうか?ほぼないだろう。2-5m待ちは実質消滅。

 以上をまとめると、マンズ、ピンズの放銃率は低めで、その分ソーズの放銃率が高くなっていることがわかる。

 8分の1なら勝負に見合うだろう。しかし5分の1なら……?微妙ではなかろうか。ましてや親リーの一発目だ。


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 ストーリーはまだ終わらない。下家から南が出る。

 和了り逃しっぽくて非常に嫌な感じだが、考えるべきはこの南を鳴くかどうか。鳴いて9s対子落とし、4sにくっつけての聴牌復活を狙う手がある。


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 だが、この南はスル―。

 南を鳴くと残りツモ番3回で安パイは9s1枚のみ。最終盤で手詰ってしまう可能性がある。


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 次巡、下家からもう一度南が。こっちは鳴きましょう!

 鳴くと残りツモ番2回で安パイなし。しかし今度は聴牌だ。これなら鳴く価値がある。

( `ー´)ノ「危険牌持って来たらどうするんだ!」

 その時は押せばいい。こういう時、危険牌持ってくるのが嫌だと思う人がいるけど、嫌なのは相手の当たり牌を持ってくることだからね。

 イーシャンテンではそのリスクすら負えないけど、聴牌なら余裕で負える。


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 結果は牌山の並びが良かったとしか言えないけど。思考を止めずに押し引き出来たということで、満足のいく和了りとなった。


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 ドラ表の6mが出た。チーしての9p切りは絶対にするが、これをどちらで鳴くかが難しい。

 45mでチーすると

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 が残り


 57mでチーすると

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 が残る。 

 前者は47mのチーが出来るのが利点。後者はドラ7mをほぼ使い切れ、満貫が確定するのが利点だ。


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 ヨーテルの選択は45mでチー。

 基本ドラ固定は強いので57mでチーする手もあったが、上家がマンズを切ってくれそうな捨て牌という事。4mが親の現物ということもあり、最終的な待ちにしても強そうという事。この2つの理由からこの形を残した。


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 結果は変わらなかったが。このゲーム2回目の満貫和了!

 これはトップ貰ったか。と、思われたが……


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 次局、18000の横移動で捲られ終了してしまった。飛んだ方には申し訳ないが、やれやれとため息が出てしまうね。


8戦目(3710/4000)


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  東発。役なしドラなしのカン3s聴牌をダマ。先手といえど中盤で、めくり合いになるとキツイ。これは普通か。


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 ドラの1sを引いておもむろにリーチ。これでもめくり合いになって見合う手なのかと言われれば微妙だが、曲げないよりはましか。降りろ降りろと念じながら眺めます。


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 (*´▽`*)ワーイ

 最初にリーチしてると500/1000。ダマを貫いても500/1000。結果的に唯一1000/2000になるルートを選択したことになる。これは気分よし。


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 迎えた親番で失着打が出た。

 2件リーチが入り基本的には降りたい場面で無筋の3sが浮いている。

 どうせ3sを打つ気はないのだからと完全安パイの4p切りとしたが、これは間違い。正解は3p切りだ。

 3pはノーチャンス。ドラが1pだが、リーチ者の河からしてペン3pで当たることなんてあるだろうか?いや、ない。

 3pのシャンポンもない。対面は4p切りリーチだ。シャンポンで3pが当たるなら334pから4pを切ったことになる。ツモスーとかでたまにあるが、まあ無視できる確率だ。

 よって、3pは完全安パイに近い牌となる。ならば、3sが通った時に備えて3pを切っておくのが正着となるだろう。

 こういう怠慢が聴牌率に影響することになる。気を付けよう。


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 東4局。役なし赤赤をペン7mでテンパイ。どうする?


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 当たり前だけどリーチです。

 私もよくあるのだが、こういうのを聴牌外しして良形を求めてしまう日はメンタルがぶれていると感じる。なかなか和了れなくて、慎重になってるからだ。

 これを読んでいる方にも、ぜひ気を付けてもらいたい。良形の求めすぎには注意。


 以降、この半荘は特に取り上げる場面はなかったが……


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 このラッキー12000が決定打となり無事トップ。ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので。

 これで天鳳位まで残り200。あと一歩が無限に遠いが、果たして。


9戦目(3800/4000)


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