指を切った話〜流血のソーセージ〜
うぎゃあああああ!!!!
血がががががああああああああああああああ
夜の南浦和に怒号が響き渡る。
なんとまあ、当時一人暮らしをしていた僕は結構しっかり目に指を切った。
包丁がサックリ入り、ダラダラと血が出た。
ソーセージが、ソーセージが食べたかっただけなのに。
ソーセージは真っ赤に染まった。
親方!指から血が!
安い包丁を使っていて本当によかった。
超大怪我は免れた。
素人目だが縫うほどじゃないとわかる。
しかし血は止まらない。
このままでは貧血になってしまう。
大変だ。
幸い僕は応急処置の知識を携えていたので直接圧迫止血をした。
ティッシュをバサバサと使いながら僕は救急相談センター #711 にかけた。
「どうされました?」
「指から血が出てしまって。包丁で切っちゃったんですが」
よく覚えていないがとにかく「呼ぶほどじゃないから吊るしとけ。明日医者いけ」と言われた。
電話先のおばさんにまさかソーセージを開けようとして切ったなんて言えなかった。
僕は電話を切った後思った。
吊るし????
え????あの????
骨折とかしたらやるやつ???
自分で????つくるの????
片手で??????
もうなんだか意味がわかんなかったし、ソーセージももうなんかいらないし、なんだかめんどくさくなってきた。
ドクドクドク・・・・
はあ、痛い。
あ、これでいいや。
結局僕はタオルを2つほど縛って作った。
布団の頭部側にある棚に固定して、寝ようとした。
よく考えてみて欲しい。
痛む指。吊るされている腕。
寝れるわけなかった。
結局僕はソーセージが食べたかったばっかりに、知らないおばさんにあしらわれ、よくわからない吊るしを作り、タオルが血で濡れ、眠れぬ夜を過ごした。
どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。