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月記:2023.1

最近触れた本、音楽、映画など。

U・エーコ 『薔薇の名前』

再読。学生時代に読んだ時よりも読み進めやすかったです。以前はよくわからない文章を読むことが苦痛だったのが、最近はフラットに受け入れられるようになったのかもしれない。それがいいことなのか悪いことなのかわよくわかりません。


小川哲 『地図と拳』

とても面白かったです。『百年の孤独』を思い起こすと設定ですが、舞台が近代の満洲なので、書き手も読み手も距離感が難しいかも。一貫してドライな視点で話が進みますが、それだけに作者のウェットなものを感じました。(関係ないですが、小川哲さん、時期はかぶっていないものの同じ高校出身でした。)

俵万智『サラダ記念日』

自分の文章に詩情がたりない→詩を読んでセンスを磨こう、という安易な動機で読みました。表題作しか知らなかったので、恋のうたが多いことに驚きました。上手い短歌ってすごいですね。「よく進む時計を正しくした朝は何の予感か我に満ちくる」が好きです。


Y.M.O 『公衆抑圧』

高橋幸宏さんの訃報がきっかけ。昔、ベルリンのユーゲントヘアベルゲ(若者むけの相部屋宿)で一緒になったチェコ人のクラブDJとSquarepusher、Aphex Twin、YMOの話をしたのを思い出しました。「The End of Asia」が好きです。


Squarepusher 『Be Up a Hello』

テクノミュージシャンは大御所になるほど高尚なアンビエント感を出し始めますが(偏見)、その点Squarepusherはずっとポップなかっこいい曲を作り続けてくれるので好きです。三番目の「Nervelevers」が攻撃的で良い。


ダファー兄弟 『ストレンジャー・シングス』

いまさらハマりました。S・キング、ET、AKIRA、エイリアン、遊星からの物体Xなんかをごちゃ混ぜにしつつも独立した作品になっているのがよい。存在感抜群のジョイス役はシザーハンズのウィノナ・ライダーなんですね。昔NHKでやっていた『どこかでなにかがミステリー』を思い出しました。シーズン5まであるらしいのでゆっくりみよう。


12月に新婚旅行でメキシコのビーチに行ってきました。やっぱ太陽は最高です。

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