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隣に座っている人がチャンスかもしれない

教習所に通っていた大学4年の6月頃、車に乗るたびに「自分にはこんな夢があるんです」と教官に企画書を渡し、運転しながら夢を語っていた。

「はあ? 自転車で西ヨーロッパを一周!? てめえ、俺を騙すんじゃねえよ! 無理に決まってんだろ!」

「でもやるんです。それで、旅の資金は協賛で集めてるんですよ」

「なんだよそれ」

「個人協賛は一口1000円です」

「てめー!! 俺に強要してんのかよ!?」

と鬼教官に怒鳴られることもあったけど、免許を取ったときに、3名の教官が協賛してくださった。鬼教官も、そのうちのひとりだった。

「ちゃりんこ野郎、頑張ってこいよ!」

山手線で隣に座っていたガーナ人、カフェで隣に座っていた知らないおじさん、学食のおばちゃん、毎日放送の警備員......、とにかく会った人すべてに夢を語る日々。

3ヶ月間で1000枚近くの企画書を配り、結果300名に協賛していただいた。「ヨーロッパの美しい風景を伝えるため、一眼レフが欲しい」と思っていたら、友達のお父さんが偶然ソニーの一眼レフ部門の事業部長さんで、提供していただけた。そんなこともあった。

応援してくれるかどうかは、話してみないとわからない。

「きっと無理だろうな」と話しかける前に諦めてしまったら何も始まらないし、自分の想像なんてまるでアテにならない。とにかく話しかけると、そこから思わぬ奇跡が起こることがある。

チャンスはどこにあるかわからないけど、どこにでもある。ある尊敬する方も言っていた。

「見知らぬ人がいて、話しかけることがOKだったら、それはチャンスだ。チャンスはいくらでもある。行動を起こせ」


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