ドバイの旅(6)チョコレート工場見学と最旬ダイニングホールでの夕食
早朝のデザートサファリツアーを終えて、ホテルでひと休みしたあと、午後は「CO CHOCOLAT(コ・ショコラ)」というチョコレート工場兼ショップへ行った。
フィリピン出身の姉妹が創業したお店。彼女たちのお母さんが糖尿病を患っていて、そのお母さんでも安心して食べられるチョコレートを作りたい、という想いから始まったそう。
フィリピンのカカオ農場と契約し、Bean to Barのサステナブルなチョコレートを作っている。お姉さんのイマンさんが工場を案内してくれたのだけど、話し方や表情からしてチョコレートづくりへの溢れる想いが伝わってきた。
「チョコレートを開封する瞬間は喜びでときめいてほしい」そういう想いがあるから、チョコレートの包装はすべて手作業でやっているとのこと。あと、何種類もあるチョコのパッケージデザインがどれも美しいのだけど、これはデザイナーを雇ってこだわっている点だという。
ビーガンのチョコレートもあった。チョコレートは体に悪いとか太るとか言われがちだけど、彼女たちは逆に「チョコレートで健康になりましょう」という発想で作っている。素敵なお店だった。試食で出てくるチョコレートがどれもおいしかったし、ホットチョコレートもすごく良い味だった。以前オーストラリアで飲んだときは強烈に甘ったるかったのだけど、ここのはバランスの取れた甘さで良かった。
砂糖を使わず、デーツシュガーやサトウキビ、ココナッツシュガーなど、天然甘味料を用いて味を整えている。あとフルーツ入りのものや、ピリッと辛いチリ入りのものなど、いろんな工夫があって新鮮だった。個人的に気に入ったのは、カカオ65%のビーガンチョコレート。おいしかったからお土産にも買った。
最後には自分で好きなトッピングができるオリジナルチョコレート作り体験もできて楽しかった。
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夕食は「The Guild(ザ・ギルド)」という2023年9月にオープンしたばかりのお店にて。初日に訪ねた「BOCA」と同じく、DIFC(ドバイ国際金融センター)エリアにある。
店内は5つのスペースに分かれていて、ダイニングホールの「ザ・サロン」では、テーブルと厨房の間に一切の仕切りがなく、目の前で調理する様子が楽しめた。ここまでオープンなレストランは、ぼくは経験がない。ゴージャスでありながらリラックスできる雰囲気を含め、東京では味わえないようなレストランだった。お店でDJを雇っていて、センスの良い選曲がなされる。
店の真ん中には「ザ・ロックプール」という水槽があり、巨大なカニをはじめ、魚介類がたくさん泳いでいた。その新鮮な魚介類を手づかみで取って、料理に使用しているそうだ。
エグゼクティブシェフのポール・ガヤフスキーさんは、少し前までパークハイアット東京の「ニューヨーク グリル」で5年間チーフシェフを務めていた人物。
前菜はどれもおいしかったし、タラバガニにキャビアソースをかけた料理も、メインのオーストラリア産和牛(WAGYU)のステーキも、何もかもおいしかった。数々の美食を満喫した。
この3日間で、ドバイの食のクオリティの高さを体感できた。少しの贅沢を許せば、あらゆる種類のおいしい料理を楽しめる都市だ。
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