見出し画像

思いがけない出会い

お昼過ぎ、平和島駅前を通り過ぎると、広場にフードトラックが出ていて、女子大生からチラシを配られた。

なんでも、玉川大学観光学部の学生たちの企画で、京急電鉄やモビマル(移動販売のプラットフォーム)の協力のもと、コーヒー、アイス、スムージー、古着の販売をこの土日限定で行なっているそうだ。

平和島駅前の広場にて

大学生がやるなんてすごいな、と思ったのと、玉川大学に観光学部があるんだなあ、という興味から、大学生たちと雑談していると、どうやら彼女たちはみな3年生で、「小林等ゼミ」に所属している学生だとわかった。

「また後で来ます」と言って、一旦近くでお昼を食べている間、観光学部准教授の小林先生について大学のHPで調べてみた。

すると、専門分野が「観光経営、観光SDGs、地域活性、観光プロモーション、キャリア教育」とあり、最後の「キャリア教育」が気になった。

「なぜここに、観光とは関係のないキャリア教育が交じっているんだろう?」

昼食後、ぼくが再び駅前に行くと、さっき声をかけてくれた学生が、小林先生を呼んでくれた。

そして簡単にご挨拶をすると、小林先生が早大出身で、おまけに元旅行会社勤務だということがわかった。2020年まで、JTBのグループ本社で「キャリア教育事業質」の室長を務められていたそうだ。ぼくも早大と旅行会社の出身で、キャリアについての講演などもときどき行なっていますと話すと、関心を持ってくださり、

「先月はドルトン東京学園という学校で授業をして、そのなかでキャリアについての講演も行いました」
「ドルトン、わかります。安居校長の」
「まさに安居校長と、昨日Facebookでやりとりしたばかりです!」

と、わずか10分足らずで嘘のように共通点が見つかり、親交が深まった(実は前回のnoteを安居校長が読んでくださり、教職員のSlackグループやご自身のFacebookでnoteをシェアしてくださったのだ。安居校長、感謝です)。

玉川大学観光学部の小林等准教授

小林先生のゼミでは、新規事業(0から1を作る)の経験を通して学びを深めているそうだ。ゼミのInstagramには、「ゼロイチというテーマで起業プロセスを学び、新規事業を実現させることを経験し、企画力とプレゼンの表現力を身につけていきます」と書かれていた。新しいことにチャレンジしたい学生たちが集まっているという。

販売されていたコーヒー、アイス、スムージーなども、学生の発案から生まれたもの。実際に企画し、商品を売るまでの過程を通して、様々な気付きがあるに違いない。貴重な経験だなと思った。

ぼくは金柑ミルクのアイスが気になったので購入した。盛り付けも含めてよく工夫されていた。

アイス担当の学生は、自称「アイス放浪家」。国内外のアイスが大好きで、ひたすら食べまくっているという。見せてもらったインスタには見たことのないアイスがたくさん並んでいて、こういう子は最高だと思った。「そのまま突き抜けてください」と応援してきた。アイスを極めてほしい。

小林先生は大学とは別に、キャリア教育支援を行う一般社団法人の代表理事も務められていて、「こちらの活動で、もしかしたら今度講演をお願いするかもしれません」とおっしゃってくださった。

ドルトン東京学園での授業の話をしなければ、こういう展開にはならなかったかもしれない。偶然だろうか。必然だろうか。思いがけない良い出会いとなった。

最後までお読みいただきありがとうございました!