ドバイの旅(7)2022年オープンの新名所「未来博物館」へ
ドバイ経済観光庁主催のプログラムは3日間で終わりだったのだけど、ぼくは実費で延泊し、もう一日だけドバイを楽しむことにした。
最終日の朝、まず訪れたのは、ホテルの目の前にあった「未来博物館」。2022年にオープンしたばかりの、ドバイの新名所である。
『ナショナル・ジオグラフィック』で世界一美しい建造物のひとつに選ばれたという、その近未来的な建築の迫力には圧倒される。
「2071年の宇宙船での生活」をテーマにした展示が並んでいるとのことでワクワクした。
未来博物館は各国のツアーが行程に組み込んでいるようで、団体客が多かった。とくに中国人の一団がすごい人数で、時間指定で予約していたけど、入場に30分近く行列に並ぶことになった。
見学の流れとしては、まず大きなエレベーターで5階まで行って、そこから1フロアずつ降りていく。個人的には、最初のエレベーターがいちばん面白かった。というのも、スペースシャトルで宇宙ステーションへ行くという設定になっていて、「窓の外の景色」を眺めながら、発射から宇宙ステーションへ到達するまでの映像を楽しめたからだ。
実際には1〜2分かけてゆっくりと5階までエレベーターで上がっただけなんだけど、まるで本当に宇宙に行けたかのような臨場感があった。
まず最初は宇宙開拓のフロアだった。月に無数のソーラーパネルを設置し、集めた太陽光エネルギーをレーザービームで地球の拠点へ送るというシステムや、火星での様々なプロジェクトが紹介されていた。
「もしかしたら2071年はこういうことが現実になっているかも?」という展示だった。見学者はディスプレイで操作できるようになっていて、宇宙やSFが好きな方は夢中で楽しめると思う。
そのほか、ありとあらゆる動植物のDNA情報が展示されたコーナーや、「癒しの研究所」と題されたコーナーも。ライトアップされたDNA情報がとても綺麗だった。
今現在は大規模な伐採や山火事などで森林が失われつつあるが、50年後には森林が復活しているらしい。そして森林と新たなテクノロジーがもたらす「癒し」の効果が紹介されていた。
さらに下に降りていくと、五感を研ぎ澄ませるウェルビーイングエリアもあった。どれだけテクノロジーが進歩しても、人間にとって心と身体が健康であることの重要性は失われないのだろう。
日本語での説明がないから展示内容を完全に理解できたわけではないのだけど、映像や装置をいじったりしながら、なんとなくは理解ができて楽しめた。
未来博物館の見学を終えて、タクシーで空港近くのホテル(イビス・スタイルズ ドバイエアポート)へ移動した。日本で言えば東横インとかアパホテル的なビジネスホテルにあたると思う。参考までに、1万1000円くらいだった。
最後にドバイのスターバックスへ行きたかったので、チェックインして荷物を預けてから、ドバイメトロのレッドラインに乗って、アルシーフ地区へ向かった。
最寄駅から20分ほど歩く必要があるのだが、外に出ると土砂降りだった。雨はほとんど降らないと思っていたからビックリした。傘もないので、しばらく駅前のお店で雨宿りしていた。
15分くらい待って小雨になってきたタイミングで、歩き出したら、道路があっさり冠水しているではないか!
どうやら普段雨がほとんど降らないために、ドバイの道路にはほとんど排水溝がないらしい。だからザーッと大雨になると、一瞬で洪水のようになってしまうのだ。車はタイヤの上の方まで水が浸かっていて、走るのが大変そうだった。そしてぼくも靴をズブ濡れにしないよう、道を選んで歩くのが大変だった。滅多に起きないことだとは思うが、なんという脆弱さ、と感じずにはいられなかった。珍しい光景が見られてこれはこれで良かったけれども。
アルシーフは、様々なお店が並ぶ商業施設。ドバイの伝統的な家並みが再現されていて、雰囲気が良い。
この中に、お目当てのスタバがあった。昔ながらの土の壁で作られた建物で、中東国ならではの風情がある。店内は普通なんだけどね。
コーヒーを飲みながらしばらく原稿作業して、またホテルへ戻ってきた。そして翌日の早朝便に乗り無事帰国。
これにてドバイの旅は終了。4日間たっぷり満喫できた。
ご招待してくださったドバイ経済観光庁様、そして現地でご一緒させていただいた皆様に改めて感謝いたします。刺激的で楽しい訪問になりました!
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