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北見・常呂の旅(2)念願のカーリング初体験!

滞在2日目。朝5時半にふと目が覚めた。部屋の窓からは美しい朝焼けが。しばらくすると山の向こうから朝日が登ってきて、まだ4時間半しか寝ていないのに、なぜか眠気は覚めてしまった。そして6時から、2時間近くかけて初日の日記を書いた。

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9時半にホテル裏の「清月」へ。ここは、平昌オリンピックのとき、カーリングのもぐもぐタイムで一躍話題になった「赤いサイロ」(チーズケーキ)を販売するお店だ。

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実は昨日の夕方に立ち寄って味見しようとしたら、「今日はもう売り切れです」と言われた。「すぐ売り切れちゃうんですか?」「朝9時半に開店して、1時間くらいで完売しますね」「そんなに早く!?」ますます食べてみたくなった。それで、朝9時半きっかりに訪ねて、無事購入。

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うまい。これはお土産に良い。パッケージの裏側がロコ・ソラーレになっている。マジでカーリングがもたらす経済効果はすごい。

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朝10時、再び北見市役所へ。昨日は我妻さんのいる5階の「観光振興課」を訪ねたが、今日は3階の「市民活動課」を訪問。実は、北見自治区で募集している「地域おこし協力隊」にちょっと興味があり、その詳細を伺うことになっていた。事前にメールでアポイントを取り、仕事内容や条件について1時間ほどお話を伺った。簡単に言えば、最大3年、北見市役所で地域協働支援員(まちづくりに関わる仕事)として働くことができる。直接詳細を聞けて良かった。

お話を聞き終えて、今度はまた我妻さんと合流し、「KITAMI BASE」というコワーキングスペースを見学させていただいた。企業誘致やテレワーク推進のスペシャリストである市役所の松本さんが案内してくださった。

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KITAMI BASEは改装工事を終えてこの3月にリニューアルオープンしたばかり。宿泊施設も兼ねている。

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そこで「ヤキニキスト」としても知られる経営者の西野さん(写真左・KITAMI BASEの前身である「サテライトオフィス北見」を運営していた方)や、長年都内で働いていたけどUターンで北見に戻ってきたという西村さんとも知り合えた。お二人から色々とお話を伺えて良かった。

この記事にもお二人のことが紹介されている↓

一旦解散して、お昼はオホーツクビアファクトリーに行った。1994年の酒税法改正後、日本で初めて地ビールの製造免許取得をしたとのこと。ここから日本初の「地ビール」が生まれた。つまり、日本におけるクラフトビールの元祖ということになるかもしれない。

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あとで車を運転するので、ビールは飲めなかったが、北見名物のひとつである「塩焼きそば」を食べられた。店員さんがテーブルの上でホタテの出汁をかけ、熱々の鉄板がジュワーっとなる。B級グルメ最高。

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帰り道、老舗和菓子屋の大丸で和菓子を購入。「ほっちゃれ」という鮭の形をした焼き菓子。中に餡が入っていておいしい。どら焼きやカステラも美味だった。

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北見駅にはカーリングポストがあった。

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一度ホテルに戻り、2時間昼寝した。4時間半しか寝てなかったからさすがに眠かった。

夕方起きて、北見駅の裏側ある北見市立中央図書館へ。村上春樹、司馬遼太郎、宮城谷昌光など、ぼくが読みたい本はだいたい単行本できちんと揃っていて良かった。

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そして「コーチャンフォー」という北見で一番大きいという本屋さんも訪ねた。パチンコ屋みたいな外観だけど、中に入ってすごい広さにびっくりした。都内でもここまで広い書店はそんなに多くない。立派だった。

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ぼくは基本カフェやコワーキングスペースで仕事をするため、マックとスタバがあると生活しやすい。あとはユニクロと図書館と大きめの書店があれば文句なし。だから北見は住めるかもなと思った。これらが全部ある。

夜は念願の、カーリング体験!「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」は2020年に完成した最新のカーリング施設で、マリリンこと本橋麻里さんもここでよく練習しているそうだ。聖地。感激である。

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我妻さんが素晴らしいお仲間を集めてくださり、8人揃った(4対4のゲームができる)。皆さま、市役所の方々。

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120円で道具一式を借りられる(安い)。防寒着は400円。最初は自分の服があるからいいかなと思ったんだけど、ここで借りられるのはロコ・ソラーレの19-20モデルのレプリカジャージ。せっかくなので、着るしかない。見た目だけでも様になりたい。

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今回は2時間の体験。施設の指導員の方が手際良く基礎から教えてくださった。アイススケート経験も一度しかないため、氷に乗るだけで楽しい。しかし慣れないのでバランスを取るのが非常に難しい。

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ストーンを投げるときは、軸足の底に「スライダー」と呼ばれるものを装着する。すると、軸足だけツルツル滑るようになる。

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テレビで観ていると簡単そうだが、実際にやってみると全然うまくいかない。バランスを取れず、途中で転倒してしまうこともあった。

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また、スイープもかなり大変で、ものすごい力が必要。改めて選手たちのすごさを感じた。

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最後は4対4の試合形式で。カーリング観戦に慣れると、「この場面ではセンターガードを置くべきだな」とか、「ダブルで狙えるな」とか、「ロールさせて黄色の裏側だな」とか、なんとなくどうするべきかがわかってくる。でも、何をすべきかがわかることと、それを実際に行えることは、まったく別の話だ。悲しいことに、カーリングではある程度の基礎技術がないと、戦略が全然意味をなさない。きちんと狙った場所に投げられないと、良い位置にある自分のストーンをうっかり外に出してしまうこともあるし、逆に相手のストーンをセンターに近づけてしまうことだってある。

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だからぼくのような初心者は、「まずはとにかくセンターサークルの中に入れよう」という目標になってくる。弱過ぎても、強過ぎてもダメ。しかし力の加減が難しく、ぼくはよくセンターサークルを越えるショットを投げてしまった。すると無効になる。

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基礎的なプレーがきちんとできるようになれば、戦略の話がある程度成り立ってくる。そこから先に、カーリングの本当のおもしろさあるのだろう。

それでも、やはりぼくにとっては何もかもが新鮮で十分に楽しかった。そして、良い意味で悔しさも感じた。きちんとフォームを保ったまま、バランスを崩さずにストーンを投げられるようになりたい。多分何回も練習すればうまくなるはずだから、できれば定期的に練習したい。

「実際にやってみると、きっと難しいのだろう」とはもちろん思っていたけど、想像していたよりもさらに難しかった。それを体感できて良かった。最高の思い出になった。

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大満足でカーリングホールを後にし、みんなで焼肉へ行った。

北見は日本有数の焼肉の街で、人口あたりの焼肉の店舗数は道内一。北見に来たら焼肉を食べねばと思っていた。なかなかひとりでは行きづらいので、皆さんと行けるのも嬉しかった。

我妻さんが、「『龍巳』に行こうと思ってる」と同僚の方に伝えたとき、「え!龍巳ですか!?」と反応していたのを見て、これは本当にディープなお店なんだろうなあと思った。実際、観光客が入るような店ではなかった。

「中村さん、煙がモクモクで、服が焼肉の匂いしかしなくなるんで、覚悟した方がいいですよ笑」と言われてワクワクした。

「焼肉の龍巳」に着くと、昨日トリトンでお寿司を食べたすずなちゃんも来てくれていた。我妻さんが慣れた手つきでどんどん肉を焼いてくださった。しかも焼き方がうまい。

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サガリ、ホルモン、ナンコツ、ジンギスカン、ラム。とにかく安くて、たとえばホルモンやナンコツは一人前290円。それでいて、どれもおいしかった。七輪の上で塩胡椒で下味をつけて、果物や北見の玉ねぎなどをベースにした「生ダレ」をつけて食べる。この「生ダレ」はお店ごとに味が異なる。

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サガリ(横隔膜)は北見で人気の部位だが、ぼくは今まで食べたことがなかった。よく比べられるハラミとの違いは、どちらも横隔膜についている筋肉だが、筋肉部のうち腰椎側が「サガリ」、肋骨側が「ハラミ」だそうだ。

まだ滞在2日目の夜なので、昨日初めて会った方と今日初めて会った方しかいないのだが、そうとは思えないくらいアットホームな空気で、とても楽しかった。東京と北見では文化は多少異なるかもしれないけど、個人的にはすごく自然体でいられて、居心地が良い。充満する煙も最高。短い時間の交流だったのに、別れるときはすっかり淋しくなってしまった。

北見でカーリング体験をしたいという夢が叶い、焼肉も満喫できた。本当に皆様に感謝!北見大好きです!

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