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痛感した課題と、新たな挑戦の妄想

金曜の夜、ドバイから帰国した。現地で体験した内容は別途記事にする予定なので、ここではより個人的な話を書きたい。

今回、現地から招待を受けてツアーに参加したのだけど、ぼくの他に5名がいて、その方々が皆すごかった。ドバイももちろんおもしろかったけど、その方々と様々な取材に同行できたことが、新鮮で大きな刺激になった。

同じメディア業界でも、それぞれ専門や方向性は異なるし真似できないけれども、彼らの豊かな経験と教養の深さ、現地での堂々とした振る舞い、コミュニケーション能力の高さなどに敬服した。

一方のぼくは、英語による説明がろくに理解できず苦しんだ。ところどころ現地スタッフの方や大御所の方に通訳していただいたりして、ありがたがったけど、実に情けなかった。

普段はひとり旅だから英語がわからなくてもあまり気にならないのだけど、グループ内で自分だけが理解できていない状況だと恥ずかしくなる。そして、英語でのコミュニケーションが取れなければ、取材なんてできたものではないなと痛感した。皆さん通訳なしでもフランクに会話し、しっかりと質問されていて、大きな差を感じた。

この「英語力」というのが痛感したことのひとつ。

もうひとつは、ここ数年ずっと感じている日本と海外の物価の差。現地ではどうしても節約思考になってしまうし、そもそも海外旅行自体に高いハードルを感じている。

8月のオーストラリアも楽しかったし、来月のフランスだって、きっと良い経験になるに違いない。今後もチャンスがあればどんどん海外に出たいけど、一方で国内旅行もすごく楽しいし、コスト面でもだいぶ抑えられる。そしてごはんがおいしく、かつ健康的。先日の東北一周自転車旅で充実した日々を送れて、やっぱりぼくは身体を使って旅をするのが性に合っているのかな、という気がしてくる。

思考を整理しようと思ってメモ帳に書き出していたら、このような思いが強まっていることに気付いた。

これはまだアイデアに過ぎないのだけれども、ふと「これまでの経験とこれからの経験を、英語で発信したときに、何が起こるんだろう?」という疑問がドバイからの帰りの機内でもたげてきた。今欧米に行くと、物価は日本の2〜3倍する。それが成り立つのは、賃金も2〜3倍だからだ。そしたら、ぼくが日本にいながら、外貨を稼ぐ手段はないのだろうか?

今、円安の影響もあって、日本は世界から大きな注目を浴びている。インバウンドもこれからどんどん伸びるだろう。ぼくもその流れに乗って、何かできないだろうか。外国人に日本のことを紹介するという文脈では、「日本に住んでいること」が、むしろ大きなメリットになる。もちろん海外を旅をしたっていい。自分がこれまで書いてきた自転車旅のことなどを、英訳したら何かチャンスが広がるんじゃないかという、漠然とした想いが浮かんできたのだ。せっかくだから、グローバルに活動する方法はないだろうかと。

本当に英語が苦手だから、そんな単純にうまくいくわけもないけれど、これまでとは少し角度の異なるチャレンジという意味では、アリかもしれない。もとを辿れば、どうしたら楽しく英語を勉強できるだろうか、という背景もある。これからの時代、AIの活用は避けられないけど、英語を話せないで使うのと、話せたうえで使うのでは全然違う。いかに翻訳システムが発達しようとも、やはり人と人との生のコミュニケーションに勝るものはない、とドバイで実感した。

世界には日本が好きな人たち、日本語や日本の文化を学ぶ人たちがたくさんいる。そういう人たちに、ぼくの体験記を読んでもらうことはできないだろうか。英語を扱える人の数は、日本人の数十倍いるはず。そこから何か、思わぬ展開が起こらないだろうか。たとえば外貨を稼げるような。妄想に過ぎないけど、ちょっとワクワクする。

もうすぐ11月、そろそろ2024年のチャレンジについても考えたいタイミングだから、なおさら「今後どういう方向でいこう」と悩んでいる。何かしら楽しい挑戦を考えたい。

ドバイの砂漠にて

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