映画感想:ナイトクローラー

どうもyotaです。キッチンが狭い+面倒くささもあり、ほぼ自炊することなく冷凍食品ばかり食べている毎日です。でも、冷凍食品って美味しいですよね? 個人的には冷凍食品のグラタンとボロネーゼは至高の食べ物だと思っています。

はい、ということで今回は鑑賞した映画の感想を書いていきます。

鑑賞した映画は「ナイトクローラー」です!

あらすじ

無職のルー(ジェイク・ギレンホール)は盗んだ物や車を売りさばいて、日銭を稼いで暮らしている。ちゃんとした仕事につきたいと思いつつも、学歴もなく盗みも働いているような自分を雇ってくれる会社はない。
そんな折に高速道路を走っていると、ある事故現場に遭遇する。そこには救急隊員と救助の様子を撮影する人の姿が。その様子が気になったルーは何をしているか撮影者に訊くと、事故や事件の映像を撮影しテレビに売る「ナイトクローラー」という仕事だと教わる。
「ナイトクローラー」の仕事を知ったルーは、翌日早速なけなしのお金を使ってカメラと無線傍受の機器を購入し、ナイトクローラーとして活動を始める。
ルーの撮影した映像は次第にテレビ局で扱われるようになるが、それと同時に要求される映像もさらに過激になっていく。より過激な映像を求め、彼の行動は次第にエスカレートし-。

というようなお話です。

感想

※以下ネタバレもありますので、ご注意ください。

ルーの行動は責められない、というのが自分の中で最初に出てくる感想です。

彼は過激な映像を求めて、行動もどんどん過激になっていきます。

最初は事件の被害者の様子など遠慮がちに遠くから撮影していたのが、中盤以降はカメラアングルの良いところに死体を移動させたり、しまいには殺人犯の居所を知っているのに通報しなかったり(事件が起きるのを待つため)と、その行動はエスカレートしていきます。

こうして裏側を見ていると、ルーの行動に対して「こいつ頭おかしいわ……」と思います。ですが、実際に僕達視聴者に届いているのはルーのようなナイトクローラー達が撮影した過激な映像であり、得てして視聴者は過激な映像を求めています。

話は逸れますが、「ファクトフルネス」という本の中で、人間が過激な映像を求めがちなことについて書いています。

この本の内容は簡単に言うと、「事実に基づいて世界を見よう」という本なのですが、本の中で「人間には事実を歪めてしまう10個の本能」があるそうです。

10個の内の1つに、「ネガティブ本能」というものがあります。これもざっくり言うと、人間は物事をとかく悪く捉えがちなんだそうです。

悪い情報の方が印象に残りやすく、またそういう情報を求める傾向にあるそうです。言われてみればという気もしますね。

メディアもそれを意識してるかはともかくとして、悪いニュースを取り上げがちなのかもしれません。大分話が逸れてしまいました。

結局何が言いたいのかというと、僕達視聴者が過激な映像を求めているんじゃないか、という話です

そもそも過激な映像に需要がなければ、撮影する人もいませんよね。それが価値を持ち、売買されるのはその映像を求める人がいるからです。

ここで冒頭の感想に戻るのですが、ルーの行動だけ見ると「こいつやべえな……」なんて思ってしまいますが、その先にいるであろう過激な映像を求める僕達自身についても、考えさせられる映画でした。

まとめ

ということで、ナイトクローラーの感想を書いてきました。色々書きましたが、面白い映画でした。

個人的にはラストも好きでした。かなりのネタバレですが、こういった主人公がアウトロー系の映画って、ラストで主人公が死んだり、改心したりすることが多いと思うのですが、この映画ではそういったことは全くありませんでした。

むしろ、新たな仲間や車を増やして、ますますナイトクローラーとしての仕事に邁進する姿が描かれて終わるという……。主人公ルーのぶれない性格や信条が描かれていて、好きな結末でした。

こんなところでまとめは終わります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。


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