交通事故をなくすためには(2)

運転してはいけない状態で運転してしまっているということが事故につながることが多くある。特に無免許、飲酒は大事故につながることも多い。

道路交通法の厳罰化や警察の取り締まりのおかげもあって、こうした事故は減ってきている。飲酒運転による死亡事故は2010年に295件あったものが2020年には159件に減っている。ただ、それでも2日に1件くらいのペースで起きているし、死亡しないケースを含めると2500件を超えている。(内閣府 交通安全白書より)実際には見えていないところでもっと多くの飲酒運転が行われている可能性も高い。

なぜ無免許で運転するのか、なぜ飲酒運転をするのかを問い詰めていっても、人によって、状況によって理由は様々。無免許であれば高校生が無免許で親の車を勝手に運転することもあれば、最近では高齢者が免許返納後に運転してしまって事故を起こすケースもあるらしい。飲酒であれば、警察に見つからなければ大丈夫という常習犯もいれば、1回だけならと思って事故する人もいる。

3年以下の懲役または50万円以下の罰金で、飲酒なら免停になるという状況であっても、やはり違反は起きてしまう。これ以上の厳罰化で抑止力を高めたり、啓蒙活動(教育)である程度減るかもしれない。でも完全になくすのは難しそうだ。

車側の動向をみると、アルコール・インターロックという技術があり、呼気からアルコールが検出されたらエンジンがかからなくしてしまうというものらしい。

実際に、日産がコンセプトカーを出していました。

また、免許を読み取ってエンジン始動可否判断をすれば、無免許運転を防ぐこともできる。

ただ、「新車にこういう機能がつきました!オプションでXX万円です」と車メーカーが言っても、そんな利便性の低くて(車に乗るたびにいちいち呼気チェックや免許証が求められる)、しかも高いものは多くの人は買わないという選択肢をとるだろう。なので、社会的に必要性が認識され、かつ安く導入できるようになったという前提で、法律で一律にすべての新車に義務付ける等が必要になってくる。

八街市の飲酒運転トラックによる死亡事故の結果、ガードレールが設置されてなかったことが悪いといったような報道が多くされていたが、飲酒運転であればガードレールを突き破ることも考えられるし、人が通るすべてのエリアにガードレールを設置するのは難しいので、根本的には飲酒運転をできなくする仕組みが必要だと思う。

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