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ヘレディタリー 継承 を観て思ったこと

いつも洋画ホラーは取ってつけたようなデカデカ効果音と役者のビックリ演技等で「はいドーン!…びっくりした??wwヘヘヘ」みたいなのが多くてムカついていた。
ならばと邦画の、黒沢清映画のようなじっとりとへばりつくような恐怖演出を好むかといえばゾッとはするがそれはそれで少しパンチが欲しい…と贅沢な悩み、絶妙なバランスで怖がらせてくれる映画は無いものか。

あったのだ。

アマプラで適当に出てきた"ヘレディタリー 継承"、はいはいなんかまたビックリ系のあれね、と思ったが私をその気にさせた何かを感じ取ったのか気づいたら再生ボタンポチー

気にもとめないプロローグナレーション、家の模型から役者登場、BGMは無い。
まぁ、観るか。そんな感じだった。

舞台は陽の光がさほど入らない無駄に広いログハウス。無口な妹、大人しいが反抗期の息子、休日はゴルフしか見ないような父親、そしてヒステリックおかん。
とても日本的、暗く静かで、いつコップや窓が割れだしてもおかしくない静けさ。
そして母方のおばんのお葬式が始まる…。


なにがすごいと感じたか。
太古の昔からあるホラーの常套(じょうとう)手段、最初はこれでもかと明るいシーン。これがないのだ。
漫才で言うならば、はいどうも〜!くらい「まぁそりゃあるでしょうねぇ」とも思わないくらい当たり前すぎるイントロ、これが無いのだ。
最初から最後まで不気味。ずーーーーーーっと幽霊が写ってる心霊映像を観てる感じなのかなぁ、でも怖さに慣れてくるなんてことは無い。
よっぽど自信がある監督しかやれないだろう。


印象に残ったシーン
まぁエクソシストみたいに悪魔がいる世界でして、なんやかんやあって息子に取り憑くんですよ。
で授業中取り憑かれた息子は気絶したレギュラー西川くんみたいになるんですよね、でもバックからの画でまだ顔は見せない。まず気絶息子を見た教師や生徒が恐れおののくシーンを見せる、まだ正面は見せない。
やがてカメラが正面になり下からスーッと顔まで登る。ゆっくりと、まだ映らない。
よっぽどな衝撃シーンを映すのだろうと私は思いました。CGや特殊メイクでグロ怖な顔になってるんだろうと…
ゾクゾク。。。

ついに顔を映す。
…そこに写った気絶息子はcgやメイクもせず血のりを出して目を半開きにしてるだけだった。



こ、れ、が、すごいのよ。



見ちゃいけないような、YouTubeやLiveLeak(海外のグロニュース映像を流す動画)の目を背けたくなるリアルなグロ映像みたいな、その感じを出してきたんですよ。
ただただ怖い、観てて言葉も出てこないまま3秒くらい映るんですよね。



こ、れ、が、こわい。



怖い顔とゆうのをどう表わすか。
真っ向から顔を映し、そしてどの映画にもぼろ勝ちの、あぁそーゆー顔映せば人はビビるんだってゆう正解を叩き出したのだ。
wikiっただけですけど監督さんは色んなホラーを研究してるそうです。しっかり凄いの出してきました。脱帽。目からウロコ。爪の垢煎じて飲みたい。


まぁ後はあれだよね、終盤オカンが悪魔超人になっちゃって、全力ダッシュで追っかけてくるとこね。あれは笑いました。




八割くらいは笑ったんですけど二割は「あ、やっぱ怖」て気持ちが残るんですね。これも笑いと恐怖は紙一重理論でね、ホラーが行き過ぎるとギャグになる。ヘレディタリーも最後のはギャグになっちゃったんですよ、でもなんてゆうか行ききってはない感じなんですよね。
ちゃんと「あ、怖」て感じを残しつつギリッギリの笑っちゃうラインを攻めたようなね、フライングにギリギリなってないスタートダッシュみたいな。わかりにくいか…笑

まぁホラーがホラーの範疇にギリギリ留まれるいっちゃん怖い状態まで作ったんですよ、でも2㍉くらいはハミ出してるからちょっと笑っちゃう、みたいな。

怖すぎると人は防衛本能なのかなんなのか笑っちゃうみたいです。
昔P.T.とゆうバカ怖いゲームした時もヘラヘラなっちゃってました。
何回やっても心臓バクバクするんですよね。

あと最後全裸のジジババが手招きするシーン、0.5秒くらいしか映らないけどあれ怖すぎだから(´・∀・`)w
妹役の子も顔怖いしね、コッコッってね。
オカン役の人もコックリさんでキツネの霊に入られた子みたいに目釣り上げてて怖かったしね。
この映画はあれですね、体鍛えてノースタントでやるアクション映画みたいにノーCGノー特殊メイクで、役者の表現力と顔の筋肉のみで挑んだ体当たりホラー映画って感じですね。


まぁこんな感じです。












コッ

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