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おすすめ本『やっぱり会計士は見た!』

「やっぱり会計士は見た!本当に優良な会社を見抜く方法」(前川修満 著)を読んで、自分が「なるほど!わかる!」と思ったポイントについて整理してまとめたノートです。
「決算書を読めるようになりたい」「数字をうまく解釈できなくて苦手」と感じている方にとって「決算書を読む勘どころと数字のとらえ方」を学ぶことができるおすすめの本です。

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おすすめのポイント

1.損益計算書の読み方

(1)損益計算書とは
会社が一年で、どれだけ「収益」を上げ、どれだけ「費用」を使い、その差額でどれだけ「利益」が残ったのかを示すもの
(2)注目する数字
「会社が本業でどれだけ利益が出る商売をしているか?」を見る
・売上高総利益率:売上高総利益(粗利益)÷売上高
・売上高営業利益率:営業利益÷売上高
(3)数字のとらえ方
会社どうしを比べる時は「売上高に対する各利益の比率」を使う
・経営分析をする時は「利幅の厚さを事業毎に細分化」して見比べる

2.投資家が重視する指標

(1)資本利益率の意味
「利幅の厚さ」と「資本の回転速度」を一度に評価できる指標
売上高利益率(利幅の厚さ)✖資本回転率(資本の回転速度)で計算する
・売上高利益率:利益÷売上高
・資本回転率:売上高÷事業への投下資本
(2)ROA(Return On Assets)
企業に投下した総資本が利益獲得にどれほど効果的に利用されたかを示す
ROA(総資本利益率)=当期純利益÷総資本
・ROAが低い場合は「利幅の厚さ」か「資本の回転速度」が原因
(3)ROE(Return On Equity)
株主に帰属する純資産がいくらの利益を稼いだのかを示す
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本
・ROEの高い企業ほど株価が上昇することが多い
・ROEが上がると「EPS(一株当たり利益:当期純利益÷発行済み株式数)が上がるので」株価が上がる

3.企業活動と数字の関係

(1)自社株買い
・高いROEを確保するために自社株買いで他人の資本(負債)を有効に活用
・自社株買いは既存の株主に出資された持分を払い戻す取引で「その資金の流出で株主資本が減少するので」ROEを上昇させる効果がある
(2)企業買収
・ROAの推移を見ると買収金額に見合う利益が上がっているか確かめられる
・純資産以上の価格で買収されて「のれんが総資本に含まれるので」利益が増えないとROAが下がる
(3)資金繰り
・営業と投資はお金を稼ぐ事業活動で、資金の調達と返済が財務活動
・損益計算書では物を売った対価として手形を受け取れば売上が計上される
・キャッシュフロー計算書は手形を現金で回収するまで収入に計上されない
・リアルなお金の増減で資金繰りの状態がわかる

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