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企業研究『Affirm(Fintech・後払い決済)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。

1.企業の強み

Affirmの業界における特長
◆他社との差別化
 独自の顧客レーティングアプリケーション
 商品購入時のリスクをトランザクション毎に分析
 約50%の従業員をエンジニアリングに投入
◆事業の成長性
 取扱高(GMV)は$2.5B、YoY+106%
 売上は$262M、YoY+71%
 ユーザー数(買い手)は712万人、YoY+97%
 加盟店数(売り手)は2.9万店、YoY+412%
 ※2021年4-6月の数字
◆ビジネスモデルの特徴
・BNPL(Buy Now, Pay Later)

 商品・サービス代金を後払いする決済方法 
 ユーザー:審査なしで分割払の金利や手数料を削減できる
 加盟店:決済手数料あるが購入機会の創出に繋がる
・企業の成り立ち
 2012年にPayPal創業メンバーが設立
 2021年に米国ナスダック上場、Amazonとの提携
・企業のミッション
 We make better things in a better way, through nature.

2.市場の可能性

Affirmの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆後払い決済の市場
 クレジットカードは与信審査が厳しく若年層が所持しづらい
 学生ローンの負担が重くクレジットカードが持てないケースが増加
 クレジットカードと同じ使い方ができる後払いサービスが支持を得ている
 手数料無料で分割払い可能、無利子のサービスもある
◆今後の注目ポイント
 大企業との提携によるユーザー拡大
 他社(Klarna、Afterpay等)とのシェア獲得競争
 ・Klarna:スウェーデン、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが投資
 ・Afterpay:オーストラリア、Squareが買収
 後払い決済サービスの支払履歴を与信情報としてクレカを発行する流れ

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
・テイクレートは4.3%
米国でクレジットカードの決済手数料は2%程度なので、4.3%のテイクレートは高い

4.決算説明資料(IRレポート)

(1)2021年4-6月決算説明会資料

https://investors.affirm.com/static-files/80b7c17e-f83f-4bcb-a176-34889589b681

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ「決算が読めるようになるノート」

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ「strainer」

6.関連する記事

(1)今回参考にした記事
日本総研「拡大するBuy Now, Pay Later(BNPL)市場の動向と今後の展望」
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/12531.pdf

(2)他の企業についてまとめたノート


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