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#368 タスクシュートで見る教師の放課後:少ない時間で多様なプロジェクトをまわす

前回の記事では、ある小学校教師の1日全体を見てきました。今日は6時間目までありました。放課後の仕事時間が1時間しかないため、少ない時間で多様なプロジェクトへどう取り組んだのかタスクシュートで振り返ります。

放課後の時間の使い方

今日の放課後は、わずか1時間ほどの間(+残業1時間)に、多くのプロジェクトと業務をこなしました。15:10から17:40までの間、次々と異なるタスクに取り組んでいます。以下、その詳細を見ていきましょう。


  1. 濾過器清掃 (21分08秒)

    • 学校設備の維持管理も教師の重要な仕事の一つです。

  2. 読書感想文検討 (2分44秒)

    • こどもの学習成果を確認しました。

  3. C4th連絡確認 (5分01秒)

    • デジタルツールを活用した効率的な情報管理を行っています。

  4. 授業観察フィードバック (3分22秒)

    • 同僚教師との連携や指導力向上のための重要な業務です。

  5. C4th出欠入力 (55秒)

    • 日々の出欠管理を迅速に行っています。

  6. 水泳指導プロジェクト (5分04秒)

    • 体育指導の計画立案を効率的に行っています。

  7. 補教計画作成 (8分04秒)

    • 出張があるため、補教計画を立てています。

  8. 校外学習届作成 (22分28秒、2回に分けて)

    • 校外活動の計画と手続きを丁寧に行っています。

  9. HP更新プロジェクト (11分17秒)

    • 学校からの情報発信にも力を入れています。

  10. Fステップ (13分27秒)

    • ミニ研修がありました。主任の先生たちが持ち回りで研修を担当します。

  11. 学年だよりプロジェクト (5分44秒)

    • 毎日少しずつ作っています。

  12. プロジェクトLに記入 (3分09秒)

    • 日々の記録を毎日書いています。

効率的な時間管理の秘訣

今日の放課後の過ごし方から、以下のような効率的な時間管理の秘訣が見えてきます。

  1. タスクの細分化: 大きな業務を小さな単位に分けて、短時間で集中して取り組む。

  2. 優先順位の明確化: 重要度と緊急度を考慮し、タスクの順序を決めている。

  3. デジタルツールの活用: C4thシステムやHPの更新など、ICTを積極的に活用している。

  4. 隙間時間の活用: わずか数分の時間でも、できる業務に取り組んでいる。

  5. 多様なプロジェクトの並行進行: 一つのプロジェクトにこだわらず、複数の案件を同時に進めている。

しかし、この裏には課題も潜んでいます。

  1. 休憩時間の確保: コーヒーブレイクはわずか4分31秒です。十分な休憩が取れているでしょうか。

  2. 深い思考の時間: 次々とタスクをこなすことで、一つ一つの業務に深く取り組む時間が確保できているか懸念されます。

  3. 長期的な疲労: この高密度の業務をこなし続けることで、長期的な疲労が蓄積する可能性があります。

教育現場の働き方改革は、単に業務の効率化だけでなく、教師が十分な休息と深い思考の時間を確保できるような環境づくりも含めて進めていく必要があります。



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