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#389 頑張る人を支える、二つの「給食」

東京マラソン2025まで、あと4ヶ月。毎朝の練習で、足の痛みと闘いながら走り続けています。そんな日々の中で、ふと気づいた二つの「給食」の存在。学校での思い出深い給食時間と、マラソンコースで出会う心強い給食。一見まったく異なる場面で登場するこの二つの食事には、実は深い共通点があることに気づきました。

教室では、栄養士さんが子どもたちの健やかな成長を願って、愛情たっぷりの献立を考えてくれます。温かい食事をクラスメイトと一緒に囲む時間。「いただきます」の声が響き、その日の出来事を語り合う何気ない日常が、確かな成長を支えています。

同じように、マラソンコースに設置された給食所もまた、走者たちの大切な励みとなっています。全国各地の大会では、その土地ならではの魅力的な給食との出会いが待っています。大阪名物のたこ焼きやから揚げは、疲れた体に元気を注ぎ込んでくれます。横浜の「ラッキー給食」との予期せぬ出会いは、新たな力をくれる素敵な楽しみ。さいたまの誇るご当地グルメは、地域の応援の気持ちそのものです。湘南の環境に配慮した給水所では、人と自然への優しさも感じられます。

そして気づきました。この二つの「給食」には、共通する大切な想いが込められているのだと。それは「頑張る人の力になりたい」という温かな気持ち。学校給食は「今日も一日頑張ろう」という子どもたちの原動力となり、マラソンの給食は「もう少し、もう少し」と走り続けるランナーの背中を押します。

時には慣れない補給食に戸惑うこともあれば、思いがけない名物との出会いに心が躍ることも。給水所に近づくにつれて高まる期待感は、まるで子どもの頃、給食の時間を待ち望んだ気持ちそのものです。

決して単なる栄養補給ではない。それは、頑張る人の背中を優しく押す、温かなエール。教室でもマラソンコースでも、支える人の想いが形になった素敵な仕組みなのです。

これからのレースで出会う様々な給食との出会い。その一つ一つに込められた想いに触れるたび、人々の優しさと支え合いの素晴らしさを感じずにはいられません。そんな特別な出会いが、今からとても楽しみになっています。来る東京マラソンでは、沿道の応援とともに、どんな給食との出会いが待っているのでしょうか。その期待に胸を膨らませながら、今日も私は走り続けます。

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#389 頑張る人を支える、二つの「給食」|大橋陽介@サウナでととのいすぎてるICT実践先生/タスクシュート認定トレーナー