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クラシック

「クラシック」というタイトルだけを残して本文は書かず、先送りして気づけば約2ヶ月放置して全然書くことをしていなかった4月と5月。気づけば2024年も6月をはみ出して、残り半年で2025年へと突入する。近未来的な響きの2025年。PCやスマホ、AIの発達で情報が膨らみ続けている昨今。噂によると人間が得る情報量が江戸時代の1年分では現代社会では1日に匹敵するらしい。人間の脳みそは過去と現代では情報処理能力はいかほどのものだろうか。
スマホを覗くとあれよあれよ新しいニュースで溢れかえりSNSでは日々更新された情報が綴られている。情報発信がイージーになったことでスマホが忙しく脳みそも同じく忙しい。
「昔が良くて、今が悪い」、あるいは逆という単純な話ではありませんが己の脳内では情報処理が混沌としている。

タイトルのクラシック。
かつてはダヴィンチの「モナリザ」は約500年も前に製作されて今でも人々を魅了し続ける。モーツァルト、ベートベンに代表される楽曲も今世紀の人間の耳に届いて感動やこれから音楽に携わる人へ影響を及ぼしている。つまりクラシックとは時代を超えてもなお、語り継がれる傑作であります。

しかし、個人においては皆が上に記した偉人たちの作品がクラシックではありません。幼少期や原体験などの記憶の底に残り続けるものかもしませんし、これから経験するであろう事柄がクラシックとなるのでしょうか。
例えば個人的なクラシックで言うとカツカレーです。おそらくカツカレーを初めて食べた人がここ100年以内で考えるとごく最近なのかもしれません。
音楽業界の異端児Aphex Twinのトラック"#3"は自家用車でループでここ数年CDがこの曲だけリピートし続けており、通勤中もドライブ中もたぶん向こう1年先も掛かっていると思います。そして、城崎の知人のお店に出しているクロワッサンは今後クラシックになりうる傑作であります。もう少し身近にあればなと思う反面、ちょうど良い距離であるからこそクオリティの高さを感じざるを得ません。
これらは理由はなくとも時代を超えてもずっと脳内に刷り込まれています。

感動することが少なくなった今だからこそ何度も繰り返し、擦り減っても飽きが来ないものが本物、すなわちクラシックと言う物の価値が宿るかもしれません。
今流行っているからといって、今後ずっと維持できるのか、もしくはこれからクラシックとなるものに出会うことになるのか楽しみです。

Aphex Twin #3

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