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「痒い所に手が届く」は、キャリア開発のチャンス

このnoteの概要

こんにちは、村井庸介です。

就職・転職における内定取り消し、自宅待機が増え今後のキャリアについて悩む方の話を聞く中、僕が世の中に貢献出来ることは何かと考え、働き方・キャリアについて、出版した2冊の著書をもとに、このnoteを始めました。

いまは、転職などを考え始めている方向けに、
「ずらし転職」(ワニブックス)
から、実践できる内容をピックアップし、お届けしてまいります。

今回は、転職ではなく、社内で希少性あるキャリアづくりの土台の考え方についてお伝えしていきます。

異動がむずかしければ、まずは「結果を残すこと」

異動を願い出ても、社内の人員の都合もありますし、なんでも受け入れられるわけではありません。

そうした状況で単に人事異動を待つのではなく、社内の部署異動が難しい場
合は、まずはいまの環境で結果を出しましょう。

「そんなに簡単に結果など出せないよ……」と思うかもしれませんが、急激にスキルを上げることができなくても、結果を出すことはできるのです。

以前、社内の調整がつかずに進められない案件に対して担当になること
を申し出たという話をしました。同様に、たとえば部長や直属の上司から「実は困っていることがあるんだけど、みんな忙しそうだし、ほかの部下にも依頼できなくて」と相談されたときに、それを引き受けてみるだけでも、大きな結果、実績となります。

この結果は、上司のなかで「困ったことを聞いてくれる部下」という認識をうながし、自分の希少性を高めることにつながります。

秀吉が草履を温めていただけで信長に気に入ってもらえたという逸話みたいな話ですが、ほかの社員はその「困った案件」を経験していないわけですから、差がつくのは当然です。

上司にとっての希少性があがれば、また別の仕事を任されて、社内で確実なキャリアをつくることができます。雪だるまづくりのように、最初の一歩をくるっと動かして、着々と新しい雪をくっつけていき、少しずつ大きくしていきましょう。そして、どんどん大きな仕事を任されるようになれば、同期のなかでも差が生まれてきます。

結果を出すというのは、営業成績でトップになる、大きな案件の企画を成立させる、といったことだけではありません。

仕事は「選ばない」方が上手くいく

新人として入社した会社での仕事の取り組み方のコツとしては、「選ばない」ことが大切です。何が向き不向きかわからないなかで、自分の感覚だけで選り好みすると、先輩からの「仕事を任せたい」という信頼を失う可能性があります。

働き方改革の時代に逆行したことをいうようですが、いろいろと吸収できる時期だからこそ、なんでも夢中になってやってみるという、ある程度の負荷をかけることが大事でしょう。

そして、1年目である程度信頼を積めば、そのうち先輩からプロジェクトを任せられるなど、自分からすれば背伸びに感じるチャレンジが与えられるでしょう。それを受けて、少し内心ひやひやしながらでも、最後までやりきってみましょう。

先輩からしてみたら、成功するイメージが見えているから任せているのであり、本当に困った状況になれば、サポートに入ることも想定してます。
ここで「無茶振りだ」とはとらえず、新人はとにかく背伸びをすることが大事です。積み重ねてきた結果でしか実力はつくられません。その機会が来たらまずは逃さないことです。

背伸びしてチャレンジするというのは、かっこいいプロジェクトを狙おうとして選り好みするのとは違います。

出展:ずらし転職(ワニブックス)

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