vol.16

仕事を覚える時に、理由や背景とセットでないと覚えられない人がいる。
仕事を覚える時に、うまくメモを取って一回で覚えられる人がいる。

2パターンの人がいるということは、仕事を覚えるを分類すると4象限になると思う。

理由・背景とセットで覚えるタイプ ⇔ 手順・指示内容で覚えるタイプ
自身のタイプを理解している ⇔ 自身のタイプを理解していない

A.理由・背景とセットで覚えるタイプ、であることを理解している
B.理由・背景とセットで覚えるタイプ、であることを理解していない
C.手順・指示内容で覚えるタイプ、であることを理解している
D.手順・指示内容で覚えるタイプ、であることを理解していない

会社において、というか、万人に受けるのはCだと思う。
覚えようとする行為が見えるし、教える側のスキルがあまり問われない。

僕は自分をAだと認識している。仕事の応用を効かせやすいのがこのタイプ。
しかし、教える側が自身の仕事の理由・背景を認識している必要があり、かつそれを言語化することを求められるため、それなりにスキルが問われる。
そして覚えるまでに時間がかかる。指示する時間も長くなる。

Dはあまり発現することはないと思う。
Bは会社で少し厄介がられる。本人は手順をメモするのだが覚えが悪い。周りは「メモを取れ」以外の解決策を持たない、となると詰みだ。

そして、これは育成に限った話ではなく、発注にも当てはまる。

何が言いたいかというと、人を正しく動かすには相応のスキルが求められることと、それを理解していない人が一定数いるな、ということだ。
作業者に期待をしていない=アウトプットの質に期待をしていないのに、作業者へのインプットがめちゃくちゃ少ないのは、もうお互いに悲劇でしかないし、依頼者が形式的に「私は依頼しました」というアリバイづくりでしかない。

僕はそれが大嫌いなので、アウトプットの質を担保するためにインプットを丁寧にする。そして、「話が長いし細かい」とメンバーから影でチクチク言われる。

以上です。

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