「RAG FAIRの音楽室 1」(Live) 全曲解説 その2
6/19に配信ライブの音源がアルバムとしてリリースされました。
アルバム内容とダウンロードの詳細はこちらから。
https://linkco.re/RcTnvgU9
(*サブスクリプションサービスには対応しておりません。ダウンロード販売のみとなります。)
前回に引き続き、表記できなかったサポートメンバーの紹介と楽曲解説をしていきます。
今回は後半の8曲目から14曲目まで。
感謝を込めてCDのブックレットにあたるようなものに、、、なるかしら。
M8 降りそうな幾億の星の夜
2006年のシングル表題曲。
作詞を何曲か同時並行していて、大都会の漫画喫茶を手書きのノートとボールペン持ちながらハシゴしながら書いていたような。合宿的なミュージックビデオの撮影が楽しかった思い出。
リードボーカルを加藤さんにチェンジしてのバージョン、ということでいつもと違うコーラスパートの編成に。いわゆるオチサビのコーラスが、各パートの音の動きにどう言葉を当てるかを含めて美しいですなぁ。ウッドベースも参加しての回だったので、2コーラスへの切り替え部分にある原曲のピアノフレーズをウッドベースに託してみた形。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 6」より。
作詞・作曲 井出コウジ/引地洋輔・井出コウジ
アレンジ 光田健一
サポートベースボーカル 中田啓一郎
サポートボイスパーカッション としΩ(from JARNZΩ)
ゲストミュージシャン 須藤ヒサシ(ウッドベース)
ピアノ 土屋礼央
M9 告白
2008年リリースのアルバム「カラーズ」からの一曲。パーカッションとのコラボでやってみたい曲を考えたときに候補にあがったもの。原曲はピアノなど楽器が入ってるところを、ちょいとだけ私の方でボーカルのみへのリアレンジ。メロディー歌い出しのオンコード部分などは変更。
この歌詞を書いた最初は「愛の言葉なんて持ってない あっても僕にはユウキがない」を1コーラス目にしていたのを、2コーラス目の「別れ際約束はしない 〜」と取り替えた思い出がある。エンジニアの伊東俊郎さんと話していて「どっちが先に来たほうが強いか」みたいな話をした結果。いやー取り替えてよかった。最初の順番だと「ユウキがない」の掛詞を言いたい感じが強すぎて恥ずかしかったんじゃないかと(笑)。
間奏のコーラスが難しくて楽しいです。原曲は間奏がもっと長いので聴き比べてくださいまし。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 5」より。
作詞・作曲 引地洋輔・小林建樹
アレンジ 光田健一
サポートベースボーカル 中田啓一郎
サポートボイスパーカッション としΩ(from JARNZΩ)
ゲストミュージシャン notch(パーカッション)
M10 woman
2006年のアルバム「オクリモノ」より。ピアノ入りということでベースのKwaniさんにはコーラスに回ってもらった形。先輩、器用ですな。これは歌も歌詞も荒井健一節が炸裂していて、リリースタイミングで「歯車」というワードを熱く語っていた覚えがある。
間奏でのコーラスが1パートごとにリレーして絡んでいくのだが、もしかしてコーラスアレンジの光田さんはこの「歯車」というワードからひとつずつかみ合っていくパターンを考えたのか??
と今回ハッとした。真実やいかに。今度聞いてみよう。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 2」より。
作詞・作曲 荒井健一・北野正人
アレンジ 中村太知・光田健一
サポートベースボーカル Kwani(from ダイナマイトしゃかりきサ〜カス)
サポートボイスパーカッション Daichi(from よかろうもん)
ピアノ 土屋礼央
M11 ヨーヨー・マン〜気づけばそこに雪が降る〜
2003年のシングル「白い天使が降りてくる」に収録。まずタイトルが長い!で、サビの「ひらひらひらひらと」が速すぎて歌えません。当然この早口ブロックは礼央さん作曲部分、そこに至るまでが加藤さん作曲部分。最初は加藤さん部分のみが存在したところにプラスされていって完成。
最初のデモ(完成版のサビ以外の部分)を聴いた時に、どこか「渚のシンドバッド」を感じたのは私だけだったのか?そのため、早口とダスティンホフマンが出てくる冬の歌詞が出来上がって、ようやく夏のイメージから「卒業」できたとか。
間奏でサポートメンバー紹介が入るライブらしいテイク。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 4」より。
作詞・作曲 土屋礼央・加藤慶之/土屋礼央
アレンジ 幾見雅博&RAG FAIR
サポートベースボーカル Kwani(from ダイナマイトしゃかりきサ〜カス)
サポートボイスパーカッション たかたか(from ザ・コンティニューズ)
M12 LIVEラリー
2007年のシングル「赤い糸/LIVEラリー」では楽器入りのバージョンでリリース。アカペラバージョンは同時期に配信のみでのリリースで、今回チェックしてみたらちょっとCDバージョンと歌詞が違っていることに気づいた。アカペラバージョンの場合、コーラスの方が歌詞量が多そうな気がする。サビのあとに出てくる健一さんメインのブロックが個人的なお気に入り。おそらく当時「サビあと」を作るのがブームだったと思われる。
当時のライブハウスツアーのための一曲。図書館のライブラリーとは無関係。ちょっと掛けとけばよかったかも。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 3」より。
作詞・作曲 引地洋輔
アレンジ 引地洋輔
サポートベースボーカル Kwani(from ダイナマイトしゃかりきサ〜カス)
サポートボイスパーカッション たかたか(from ザ・コンティニューズ)
M13 HANA
2004年のシングル曲。レコーディング時点ではギターやパーカッションが入っているのだが、すっかりアカペラ演奏するようになった。この曲は近藤金吾さんのプロジェクト「MI:LAGRO」によって「あたたかな花」としてすでにリリースされていたものを「女性ボーカルから男性ボーカルの歌に」という考えでリメイク。私の歌詞担当部分は1コーラス目の加藤さん部分と2コーラス目のサビまで、だったと思う。あ、あとはラストの「あなたの側で咲く」の部分のメロディと歌詞!これはスタジオでレコーディング中に加えた部分。 間奏長めでDaichiくんに頼りながら、配信ライブではぐるぐる動いてましたとさ。想像力求む。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 2」より。
作詞・作曲 近藤金吾/引地洋輔・近藤金吾
アレンジ 光田健一
サポートベースボーカル Kwani(from ダイナマイトしゃかりきサ〜カス)
サポートボイスパーカッション Daichi(from よかろうもん)
M14 Song for you
2006年のアルバム「オクリモノ」から。CDではアカペラだったもの。その後の加藤さんソロライブなどで演奏したピアノ入りバージョンを元に演奏。
「直接その人をよく知っているわけではない」が「その人は確かに特別な存在である」では「その人に気持ちを伝えるには?」という問いから作り始めたもの。
曲の方はとにかく転調してみたいお年頃だったため、楽譜が読みにくいのと、ディミニッシュコードを使いたくて仕方なかった様子(「そこで使う??」)がうかがえて、今となっては面白い。
演奏は「RAG FAIRの音楽室 4」より。
作詞・作曲 引地洋輔
アレンジ 引地洋輔&光田健一
サポートベースボーカル Kwani(from ダイナマイトしゃかりきサ〜カス)
サポートボイスパーカッション たかたか(from ザ・コンティニューズ)
ピアノ 土屋礼央
以上、配信アルバム「RAG FAIRの音楽室 1」(Live)の解説でございました。
CDの原曲を知る方も知らない方も、RAG FAIRの生々しい録音をお楽しみください。
1というナンバリングをしたということは、そうです!2も予定しています。
しかしながら配信ライブで歌った全ての曲は入りませんので、
今後も続く配信ライブ「RAG FAIRの音楽室」もご視聴よろしくお願いします。
詳しくはRAG FAIRのHPで。
2021/6/19リリース
「RAG FAIRの音楽室 1」(Live)
Recorded by Tetsunosuke Hori(Tokyo Onken)
Mixed by Kazuo Saito
Designed by Takuya Koga
Produced by RAG FAIR
・・・なんで最後だけ英語になったんだか。
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