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正しいアドバイスの仕方と受け取り方

この記事では〝正しいアドバイスの仕方と受け取り方〟と言うテーマで話を進めて行きたいと思います。

一つ前の記事で英語圏では〝褒める文化がある〟と言うくだりの中で少しだけ触れました。本当に少しですが。ささくれ程度。

英語圏の姿勢から学ぶ〝正しいアドバイスの仕方と受け取り方〟と言った所でしょうか。この記事で少しでも心が軽くなる人がいたら報われます。

では〝正しいアドバイス〟とは何かについて実体験を交えてお話します。

僕には海外のアーティスト友達が複数人います。その中には互いの作品を拡散し合い褒め合う仲の人もいます。その中の一人、仮にAさんとしましょうか。

彼は時折ツイッターのDMで「やぁ、元気?最近どんな感じ?何か作ってる?」って聞いて来ます。その時々で絶好調だったり不調だったりしますが大体はその時描いてる作品を送ってこんな感じの物を作ってるんだって言うやり取りをします。

ある時Aさんはこんな事を言ってきました。

「私はキミの作品が本当に好きだよ。キミのアートスタイルには可能性を感じるしとても素晴らしい物だと思う。だから、私はキミの作品をより良くする為の提案をしたいと思ってます。もちろん断ってもいいし、挑戦してもいい。私の提案を聞きたいですか?」

と。

このDMを受け取った時少し不安になりました。それはこれまで日本での活動の中で〝アドバイス〟や〝批評〟と言うモノに苦しませられて来ていたから。

        しかし僕は彼の提案に乗った。何故か。

彼は本気で自分をリスペクトしてくれている事を知っていたから。このやり取りに至るまでの関係や信頼を十分に結んでいたし。何より〝可能性〟と言うモノを本気で見出してるんだな、と思ったから。

その対象に対して〝可能性〟を見出していなければ〝より良くする提案〟と言う表現は使わないだろうし、悪意のある人間からはまず出てこない感情だから。

    この一件で学んだのは〝アドバイスを送る側の姿勢〟です。

彼だけでなく他の海外のプロのアーティストからもアドバイスを貰う機会がありましたが優秀な人ほどこの〝姿勢〟を理解していると思います。では、その姿勢とはどんなものかを紐解いていきたいと思います。

        〝アドバイスを送る側の姿勢とは〟

1.リスペクトしている事を明確に伝える。

アドバイスを送る時はそのメディアに関わらずリスペクトしているという事を明確に相手に伝える必要があります。
メディアと言うのはDMであれ、ブログや投稿サイトのコメントであれ、何であれ、と言う事です。

これを怠った場合自分本位の話が展開され、最終的にはアドバイスと自称した〝誹謗中傷〟に成り果ててしまいます。

2.選択権を奪ってはならない。

アドバイスをする前に相手が所有する当然の権利として〝選択権〟が存在する事を失念してはいけません。

アドバイスを送る相手がどんな人物かによって自分が送りたいと思っているアドバイスが必要な物なのか、不要な物なのか、が変わってきます。
又、相手に取って自分はアドバイスを送っても良い存在なのか、と言う点も大変重要です。

例えばプロのイラストレーターになりたいと思っている人が
〝アドバイスが欲しい〟と言っている時はあなたのアドバイスを欲しがっている訳ではありません。

〝プロの人がプロに成るまでの過程で行われた工程を知りたい〟と言う意味で発信されたメッセージである事を覚えていてください。
自分は何年も仕事をの依頼を受けているから力になれる。と言うのならわかります。
しかし趣味で描いてきた人間にはプロになるまでの工程を知り得ません。

もし、プロでない人がプロに成りたい人の力になりたい時は
〝力になりたいと思ってます。いつでも求めてください〟と選択権を与える事を怠ってはいけません。

3.礼節を欠いた言葉遣いや否定をする表現を避ける。

まともな人なら常識として理解されていると思いますが世の中にはこれができていない人が本当に多いのです。

例えば
「あなたの作品はワナビーが描いたものであってその練習では意味がありません」と言った内容を〝アドバイス〟と自称する者がいますがこれこそ意味のない文章です。次のチャートで説明しますが〝具体案〟が無いやり取りは建設的な物ではなく時間の浪費をしているだけです。

そして否定的な表現を避けるという点ですがこれも最初は難しいと思いますがこれができないならアドバイスはするべきではないと思います。
何故ならその人が積み上げてきたモノを全否定する事に繋がりかねないからです。
その点も踏まえて次のチャートで説明したいと思います。

4.具体的な提案、伝達をする。

これは僕の創作友達にいるプロの漫画家さんからつい最近して頂いたレクチャーの流れです。

「デッサン力を上げるのなら、まずアタリを描いて、そのアタリにグリッド引く。腕や足も筒状の物を描いて立体である事を認識できる物を描く。それから絵を描いて行く」と言う事を実際にそのやり方で絵を描いている所を画面共有で見せた上で説明をしてくれました。

「これは絵の上手い人なら必ずやってる事。必ずやってきた事。これをやればもっとキミの絵は化ける。必ずやった方がいい。絶対良いモノができる」

と、今まで僕が積み上げてきた物を否定どころか認めた上で今のスタート位置からより良くなれるであろう業を提案する、これが建設的なやり取りなんだと僕は学びました。

〝意味がない〟や〝無駄〟と言う表現は避け
〝もっと効率の良いやり方があって、それはこうやるんだけど・・・〟
と選択肢を広げて行きつつ本人のこれまでの積み重ねを否定しない。
これが正しいアドバイスの仕方なんだと思っています。

ここからは〝正しい受け取り方〟を記述して行こうと思ったのですが
あ、これは絶対長くなる。と思ったので2つに分けたいと思います。

次回更新では〝正しいアドバイスの受け取り方〟の方を記述したいと思います。

もしここまでの話で少しでも面白いと思った人はぜひ、この記事をSNS等で拡散して下さい。

また、こんな内容について話してほしいという要望がありましたら
ツイッターやnoteのコメントに残して貰えれば取り上げられそうな話題から記事を作ってみようと思います。

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