ねじれ国会解消とシャドーバンキング~weekly mail~
参議院選挙は、ご存知の通り自民党が大勝し、ねじれ国会が解消しました。
国民の多くは、アベノミクスの3本の矢である、金融政策、財政政策、そして成長戦略を加速し、実体経済を強化することへの期待感を表したと思います。
選挙後の安倍首相の「もはやねじれを言い訳にできない」というコメントからも十分な覚悟が感じられますが、是非この期待に応えて頂きたいと思います。
(それにしても、首相が感じられる責任と重圧を、自分がもし背負ったら、、と想像しただけで胃が痛くなりそうです。笑)
そのような中、最近気になるニュースが、中国の「シャドーバンキング」の問題です。
シャドーバンキングとは、銀行を介さずに資金をやり取りする取引のことを言います。
中国当局の公表ベースで貸出債権や債券を小口化した理財商品だけでも100兆円以上。 実態はその何倍もあり、中国当局でさえ、実体を把握できていないのでは、、、 と懸念されています。
4月に中国で開催されたフォーラムでも、著名投資家のジョージ・ソロス氏がシャドーバンキングに言及し、「金融危機を招いた米国のサブプライムローン問題に似ている」と警告したとのこと。
また、日本の麻生財務相も、その問題に言及されるなど注目が高まっているようです。
シャドーバンキングは前回の米国発の金融危機の際に、当局の規制が十分に及ばず、危機を演出したお金の流れとして、話題になりました。今後、もし中国で同じ問題が起きてしまうとすれば、どこかで見た風景のような気がしてなりません。
勿論、中国当局もその問題は認識しており、コントロールに注力しているようですが、今後の帰趨が気になる所です。
あまりネガティブな話題を騒ぎたてるのも良くないですが、「歴史は繰りかえす」、「経済は波のようなもの」です。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、我々個人投資家としても、アンテナを高く持ちながら、注意して資産運用していきたいですね。
突然の豪雨など天気の急な変化が続きますが、今週もよい週末をお過ごしください。
<お知らせ>
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