【読書メモ】DX戦略立案書(8)


読んだ本


DX戦略立案書
https://www.amazon.co.jp/dp/4561267468


GW前から読みはじめて読了。アウトプット。


目次:5 スピーディーな実験で革新を起こす


GoogleはAndroidなど新サービスを提供しているだけではない

検索サービスも日々向上している。イノベーションとは、単にビックバンを起こすだけではない。インパクトをもたらす新しいことなら、すべてがイノベーションである


今までの時代はアイデアの検証は難しく、時間もお金もかかった。

しかし、デジタル時代は、迅速な実験と継続敵学習に基づいてイノベーションを起こしていかなければならない

”イノベーションとは、新しいアイデアが開発され、検証され、そして市場へ出ていくプロセスである”


イノベーション例)イントゥイットの農作物のマッチングの事例


2種類の実験


実験とは学びである。成功も失敗も必要。

2種類ある


・収束型

 明確に規定された問いの答えを1つに絞るためのもの

 例)ABテスト


・発散型

 選択肢を探索し、インサイトを生み出し、一斉に複数の問いかけをし、実験がうまくいければ、新たな問いがうまれるもの

 例)試作品を実際に顧客に試してもらう


収束型実験


収束型は下記の原則を守る必要がある

 ・因果関係の仮説をもつ

 ・テストするグループとしないグループをわける

 ・無作為に参加者を抽出する

 ・統計学的にあったサンプル規模にする

 ・ブラインドテスト:結果を狂わせる影響を与えない


発散型実験


プロトタイプの製品を顧客に試してもらうなど、収束型よりも非公式な実験。一般的な実験のイメージに近い。

注意点は、実験時期が遅すぎないようにすること

開発完了後や、経営陣の意思決定がなされた状況では無意味になる


イノベーションを起こすには、両方の実験が必要

事業のステージや領域に応じて、両方の実験を使い分けて実施する必要がある


インターネットのWEBサイトや3Dプリンタなど、デジタル技術の影響で、実験がしやすくなっている


実験の7つの原則


ビジネスにおける実験はそれほど簡単ではない。下記の原則が必要。

①早い段階で学ぶ


②素早くかつ反復的に進める


③解決策にではなく、課題に惚れ込む

 理由は顧客およびそのニーズに集中する手助けになるから。

 1つしか解決策が浮かばないものでは前に進めなくなってしまう。


④必ず試作品を使用し、信頼できるフィードバックを得る

 必ず試作品が必要である。顧客は使ってみないと分からない。主要な人物の反応にフォーカスしては誤る。

 ここで、人と自動音声の2パターンで実験したコールセンター「TDアメリトレード」の例が出る。


⑤現時点で重要な1つだけを測定する

 指標は沢山がありデータを集めるべきだが、イノベーションの成功に重要なことは指標を1つに決めること

 ただしその指標も日々変化する

 コンビニのワワは、新製品「フラット・ブレッド・サンドイッチ」を投入し、リピート率を確認し、それが大成長を収めていることが分かったが、そのせいで、全体の収益が減っていた。ワワはメニューからその新製品を外した


⑥前提を検証する

 成功すると思いこむではなく、新しい事業、その前提を検証する必要がある


⑦スマートに失敗する

 失敗は避けられない

 ただし、ただやるだけではだめ。

 失敗の課題はスマートに失敗することである。

 ・失敗した検証結果から学んだか?

 ・学びを戦略変更に活用したか?

 ・可能な限り初期段階で、かつ、低コストに失敗したか?

 ・学びを共有したか?


"スマートな失敗が実験で最も重要である"

 




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