ワールドシリーズ第2戦の見どころー山本先発。投手戦となるだろう。
Three Times Penalty Rules
改めて述べるが、ピッチャーとしてはワールドシリーズの序盤は上記の"Three Times Penalty Rules"が最も重要となる。つまり、メジャークラスのバッターなら、同じ投手との対戦が3打席あれば打てるということである。
初戦をご覧になった方は分かるだろうが、試合が動き出したのは、両チーム3巡目に入ったあたりからである。ドジャーズの先制点は、2巡目の下位からだった。ヤンキースのスタントンのHRは3打席目である。いくら、WSの第1戦に投げる選手でも、3巡目には手こずるのである。
山本のヤンキース戦
山本は、今シーズン1度ヤンキース相手に先発している。ヤンキース打線は、少なくとも2打席は山本のボールを見たはずである。3巡目が、この第2戦の1打席目となるだろう。かなりの駆け引きが1回表から行われると思う。第2戦は、初回から目を離せない。
ただし、山本はこの試合でヒットを2本しか打たれていない。ジャッジとの対決のハイライト動画を見たが、低めに落ちなかった2シーム系のボールを打たれている。右バッターを打ち取るには必要なボールなので、このボールを投げられるかが、カギとなるであろう。
わざと決め球を打たせる
かの偉大なる300勝投手グレッグ・マダックスは、インターリーグの試合では、点差に余裕があるときには、わざと決め球を甘く投げ、打者に打たせていたそうである。これは、ワールド・シリーズでの対戦を見越してのことである。
リーグが異なると、当然ながら対戦回数も異なる。打者は、最後には自分が打ったことのある球を待つ。そこに本来の切れ味の決め球を投げるのである。どこかの映像で見たが見事に空振り三振をとっていた。
山本がわざと打たれたと思わないが、ワールドシリーズとなると、このような駆け引きが行われている、ということも考慮して観なければならない。
初戦の感想
さて、リリーフ陣であるが両チームとも打たれていた印象がある。ここからが、監督の腕の見せどころである。リリーフであるので、全打者と対戦するわけではない。別の打者相手にずらして登板させたりする。
また、サヨナラHRを打たれたコルテスは、大谷を抑えたが同じ左打ちのフリーマンは抑えられなかった。コルテスをどのように使うかに注目しても面白いと思う。
ワールドシリーズの序盤は、あまり得点が入らない試合が多い。打者にとっては対戦経験の少ない投手ばかりだからだ。一通りの投手と対戦した後の第3戦あたりから、打撃戦が多くなる。
大谷の2塁打の打球速度は、スタントンのHRに次ぐ113.9MPHだったそうだ。角度が19度と足りなかっただけだ(理想は24度以上。)十分にバットを振れているので、ヤンキースの投手に慣れれば、活躍するであろう。