最近、読書メモを Evernote → Notion に移行をしている (WebClip はまだ Evernote のほうがいい)。
だが、一括インポートがけっこう崩れてしまうので、良い機会と思い、1つ1つちまちま書き直しながら転記している。書き直すために読み返したりしていると、当時とは異なる方向に興味が向いて、新たに関連書籍を買い直したりしている。
その一環で読んだのが本書。
特に、大きな会社になるにあたって意図的に “不安定な要素を創る” ことで、安定してるけど安定させない状態にする、そして有名な ”事業部制” はそのための仕組みでもある、というくだりは面白かった。
10年前ぐらいに読んだ 市場の倫理 統治の倫理 が、これと似たような課題についての本で、ひとことで言えば "大企業病" とか "イノベーションのジレンマ" がなぜ起こるか的な話。中にいる人たちからすると、それぞれの正義に基づいて正しい行いをしているので、これは構造やバランスで解決するしかない。
では、どうやって適度に不安定な状態をつくるか? それは本書にあるとおり一概に言えることはなく、そしておそらく、他の目的に混ぜ込む or 自然発生的に起こすほうが効果的に思える。目的をタネ明かしした途端に安定化に向かってしまうので。
以下、気になった点を引用。太字は自分。
個性的人材が会社を強くする。が、基本のところで筋が通ってないと個性にはならない。
成功の要因も一概には言えない。
読み終わって改めてググってみたら、この「経営秘伝」に加筆したものが東洋経済オンラインにほぼすべて連載されていた(まえがき・解説除く)。