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オーナーとして事業を立ち上げてやり切れる人とは?必要な条件を考えてみたよ。

どうも、様々な企業の新規事業開発のお手伝いをしています、酒井ヨシキ @yossypon です。

最近、友人と飲んでいて、投げ出すことなく事業を立ち上げてオーナーになれる人ってどんな人だろうかと話をしていました。
自分自身で事業の立ち上げからクローズまで経験した身として、ここについてはこれだ! という考えがあるので文章にしてみたいと思います。僕自身の失敗談も振り返りつつ書いてみた感じです。笑

※僕自身の経歴はコチラから

■ はじめに

まず、ここでいう「オーナー」についてですが、自ら事業を立ち上げて、責任者となり、実際に運営していく人のことを想定しています。

事業を立ち上げる点については、組織に属していようといまいと関係ないのですが、自分だけで「1人」の場合も、複数人のチームの「リーダー」である場合も含めて責任者の人を想像してください。

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ここで出てきた「リーダー」と混同されているケースが多いのですが、「リーダー」に必要なスキルや特性と「オーナー」に必要なポイントは似ているようで異なります。(リーダー論はいろんな人が語っているので今回は割愛)


■ オーナーとはどんな人なのか

それでは、投げ出すことなく事業を立ち上げてオーナーになれる人について、この3つの条件が当てはまっている人だと考えています。

① チャレンジする領域に誰よりも詳しい
② 目指しているゴールを明確にイメージできる
③ メンターとアンカーの存在


ちなみにこれらの3つの条件はどれも欠けてはいけません。
起業したものの立ち止まってしまってしまった友人・知人たちは皆このどれかが欠けていた気がします。

何を隠そう… 僕自身にとってこれらが欠けていました。
正直なところ、①②③の3つとも自分になかったなと反省しているポイントです。逆に言うと、これらの3つが揃っていれば、それだけで成功する確度は高まると思います。

それでは、それぞれについて考えてみましょう。


■ ① チャレンジする領域に誰よりも詳しい

これはイメージがつきやすいと思います。
やっぱりチャレンジする領域においては誰よりも詳しいことが必須です。

で、これ「当たり前だろ!」って思いますよね。
しかし、意外なことにその領域に詳しくない人も多いです。
正しく言うと、ピンポイントで詳しいけど、業界全体や業界の過去から現在に至る流れは知らないとか。

ペインを感じた原体験があるが故にマーケットについての勉強が不十分なまま走り出してしまうケースや、組織の中で特に想いは無くマーケットチャンスだけ見て始まる新規事業のケースなども、表面しか分かってないので詳しいとは言えないことが多いと思います。

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ちなみに、この「詳しい」とは、市場規模がいくらとか、マーケットの成長率がどうとかの話ではなく、その領域で実際に仕事をしている人のやりがいや喜び、不満、怒りなど感情に迫れるようなレベル感、また、類似サービスを使っているユーザーの本音に迫れるレベル感です。

チャレンジを開始するタイミングで、誰よりも詳しくある必要はないかもしれませんが、開始したらなるべく早い段階で、このレベルに達するべきです。逆に言うと、この状態になれるように努力をできない時点で、オーナーとしては厳しいと言わざるを得ません。

僕はまさに自分が体験した強烈な原体験があったものの業界に詳しいタイプではありませんでした。体験をもとに「不自由な結婚式を開放したい!」と思い、チャレンジする領域をウェディング業界に決めましたが、自分の結婚式がセルフプロデューススタイルで非常に変わっていたことや、結婚式業界で働く知人が多いわけではなかったので、業界知見が足りず立ち上げ初期に非常に苦戦しました。


■ ② 目指しているゴールを明確にイメージできる

よく言われていることかと思いますが、本当に重要です。
強いて言えば、ビジョンではなく「ゴール」をイメージできることが重要だと考えています。

自分で事業を立ち上げて軌道に乗せていくことは本当に困難の連続です。予想外の出来事が毎日起こり続けます。
そして、だいたい思った通りにはいきません。笑

それでも立ち向かって壁を越えていく必要があるのですが、ゴールを明確にイメージできていないと心が折れます。当然ビジョンも非常に重要なのですが、もう少し目先にあるゴールを持っておくのが支えになります。

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そして、なんとか事業を立ち上げたとしても、今度はそのサービスやプロダクトを世に届けていく必要があります。それには、目の前にそびえたつ想像もしていなかったような山を登り始めないといけないのです。

ここでなぜゴールの具体的イメージが重要になってくるかと言うと、山の登り方、つまりゴールへの行き方はなんだっていいからです。最短距離でも、回り道したとしてもゴールに辿り着くことが一番重要です。

さらに言うと、当初想定していた登り方でゴールできる人はそうそういません。多少なりとも道筋の変更をすることになります。

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簡易的に「やりたいこと」と「稼げること」で図式化しましたが、ゴールを明確にイメージできない限りは回り道をすることが正しいのかどうかも判断できないでしょう。

■ ③ メンターとアンカーの存在

3つ目は、メンターとアンカーの存在です。
これは、ユーグレナの出雲社長の講演を聞いて絶対に必要だと確信したものです。

メンターとは、自分に指針を与えてくれる、自分を奮い立たせてくれる、自分を軌道修正くれる存在、
アンカーとは、自分の描いているゴールやメンターの存在を思い出させてくれるモノだと理解しています。

人は弱い生き物なので、強く決意を固めたとしても、辛いことがあればすぐに揺らいでしまいます。

特に事業を立ち上げてオーナーとしてやっていくのであれば尚更です。
そのときに、アンカー起点に思い出すメンターが自分の支えとなるはずです。

ユーグレナの出雲社長のとってのメンターは、マイクロファイナンスを始めて2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏で、アンカーはバングラデシュでユヌス氏に出会ったことを忘れないように現地で購入したTシャツだそうです。

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ちなみに、僕はメンターとアンカーの存在がいなかったことも失敗した1つの要因です。常に自力で軌道修正をしようと繰り返した結果、気づいたときには追っていたはずのゴールからすごく遠い場所にいた気がします。

アイデア時点で壁打ちをもっとたくさんの人としてその繋がりで出会った人に見出すとか、銀行員時代に担当していた社長に見出すとか、探していれば見つかっただろうなと思います。しかし、意識してないと自分でやりたくなるし、自分のアイデアを否定されるのってすごく辛いんですよね。それでも向き合うべきだった!というのがいま考えることです。

■ まとめ

以上の3点、① チャレンジする領域に誰よりも詳しい ② 目指しているゴールを明確にイメージできる ③ メンターとアンカーの存在 が、投げ出すことなく事業を立ち上げてオーナーになれる人の条件だと考えています。

いかがだったでしょうか。
これらが全てとは決して思いませんが、絶対にあった方がベターだと確信しています。自分の経験については、全て「いま振り返ってみると!」という話なので、当時は当時で必死だったんですけどね(笑)

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長くなりましたが、近道、回り道と言うよりも乱反射するようないろんなトライ&エラーを繰り返す先に、最後、出てこれたらOKなわけです。

これからチャレンジする人に向けて、なんとか事業を立ち上げてオーナーとして、世の中の課題を解決してもらえたら嬉しいと思ってこちらの記事を書きました。最後までお読みいただきありがとうございました!

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