「Bird symbols」カバーライブ考2
今回、as,tp,tsにリズム隊という大所帯でのライブとなったのは、
チャーリーパーカーのアルバム「BIRD SYIMBOLS」がそのような編成であったためです。
ギター参加が全12曲中登場が2曲(それも、8小節のみとか)。
他の10曲を待機してもらうのも申し訳ないので、
やむなくピアノで代役させていただきました。
このアルバム自体、バードの死後、
未亡人のチャンによって編まれたダイアル・セッションのオムニバス盤。
ダイアル録音のベスト盤なので、結果的にこうなったのでしょう。
ライブ前準備として、カバーだからとメンバーに丸投げで、
きちんとやってもらえるかは過去の経験から信じてないので、
リーダーとして譜面起こしが必須。
tp,ts,gについては初耳コピで、全体を見るいい機会となりました。
いろんな発見がありました。
1)当たり前だけど、パーカーフューチャー。
しかし、まずテーマを朗々と吹くわけでなく、いきなりアドリブッちゃってて、
初めて聞いた人には「この曲のテーマは?何の曲かさっぱりわからない」
2)で、どこでテーマが出てくるかというと、
当時19歳のマイルスtpが終わり8小節でテーマを吹いて「ああこの曲か」と。
その時パーカーは何をやってるかというと、
これまたアドリブでtpに絡みついている。まさに歌の好きな鳥のように。
3)パーカーフューチャーということで、パーカーより華やかな音を出すのは何だからか、
マイルスtpは弱音器(ミュート)をつけての演奏がほとんど。
ここで、マイルスはミュートに味をしめたのかも!
だって、このバンドに声かけられたのがきっかけでマイルスはプロ入りしたんだからね!
4)ビバップってもっと完成されてると思ったら、
マーチングがdsのイントロだったり、デキシーランドジャズのストライド奏法がピアノソロに出てきたりで、ジャズの成り立ちを垣間見たような仕上がりとなってます。
5)レコードプレスの関係でか、3〜4分に収めた録音が全てで、
エンディングがブツ切れのものや、しょぼいものがほとんどです。
でも、それが時代を感じてカッコよかったりするんで、
ライブでそれをやってみたのですが、どうしてもエンディングを華やかにしたくなる気持ちや、4小節単位にしたくなる気持ちがにじみ出て、どうしてもショぼくできない。「本当にいいのか?」という苦笑いでライブしたのです。
6)リハーサルで、ドラマーが音源を検索して提示すると、
私の出すテンポにぴったり。
自分がジャズ傾倒したての大学生の時期にヘビロテしただけあって、オリジナルのテンポと音が骨身にしみているんだな〜と嬉しかったです。
今日はここまで。まだまだ続くよ!
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