春の野草料理

もう後1か月が過ぎるくらいになると、春を告げる植物が芽を出してきます。
梅の花が開き、フキノメやノビルなどが芽を出し始めます。
冬は冬で、気温が冷蔵庫になってくれるという恩恵がありますが、春は春で自然は野草という恵みを与えてくれます。
ところで、フキノメとフキノトウの違いですが、スーパーで売られているのがフキノメになります。
フキノメが成長して、10cmくらいに成長したのがフキノトウになります。
で、フキノトウもじつは食べられるのです。
実際に、フキノトウを摘んできてきて、表面の皮をむき、フキミソを作ってみましたが、美味しくできました。

フキ味噌


なので、フキノメを採取する時期を逃してしまった・・・という方でも、フキノトウを摘むことで春の恩恵を受けることができます。
さて、自分が作るフキ味噌は、味噌と砂糖、そしてごま油を加えます。
細かく刻んだフキノトウやフキノメを、ごま油をしいたスキレットで炒め、砂糖を加え、最後に火を止めて味噌を混ぜれば簡単に作ることができます。
このフキ味噌をつまみに、日本酒を飲むと、そこには天国が広がります。
フキのかすかな苦みに、味噌の塩加減と砂糖の甘さがブレンドされ、さらにごま油の香りが絶妙な味わいを出してくれます。
もうこれだけで、何杯も日本酒が進んでしまいます。
この時期に採取できるノビルは、ヌタにして食べると、これも絶妙なのです。
洗ったノビルは、熱湯で軽く湯通ししてから、適当な大きさにカットします。
味噌とお酢、砂糖、そして隠し味にイワシやサバ、カツオなどの削り粉を混ぜれば簡単に作れます。
これが、また最高の酒のつまみになるのです。
ヌタは、この時期に旬になる「わけぎ」でも美味しいつまみになります。
いや~、春が待ち遠しいですね。
美味しい酒のつまみのことばかり考えている今日この頃です。

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