鳥ムネ肉のチキンジャーキー作り

お酒のつまみの中で僕が大好きなのが鮭トバやビーフジャーキーです。
塩味がきいていて、お酒のおともにピッタリなのですが、ひとつだけデメリットがあります。
それは、値段が高いことです。
なので、鮭トバやビーフジャーキーは、特別な日だけしか食べれません。
で、ふと思ったのです。
買ったら高いつまみでも、自分で作ったら安上がりになるのでは・・・と。
そこで、インターネットでビーフジャーキーの作り方を調べると、ほとんどのレシピが冷蔵庫を使うのが前提になっています。
鮭トバやビーフジャーキーは、常温で保存ができる保存食ですが、冷蔵庫が無かった時代の人たちは、どのように作っていたのか?という疑問が常にありました。
で、ある時、中国のユーチューバーさんの動画を見て気づいてしまったんです。
真冬は、天然の冷蔵庫であることを。
つまり、冬に家畜を屠殺して加工してしまえば、冷蔵庫がなくても鮭トバや干し肉が作れるということです。
で、冬の間に十分に乾燥させて水分を除けば、春の暖かい季節になってもお肉が腐ることはないから、常温保存が可能になると。
仕組みが分かったので、それ以来毎年冬の時期にジャーキーを作る実験を行ってきました。
これまで、牛肉のジャーキー、豚バラ肉でベーコン、鶏肉のジャーキーを作ってみましたが、結局一番コスパがよく、美味しくできるのは、鳥のムネ肉やササミ肉であることがわかりました。
ムネ肉やササミ肉は、モモ肉に比べると、パサパサしているのですが、逆にジャーキーにすると合うのです。
逆に、以前に豚バラ肉でベーコンを作ってみたら、脂があまり美味しくなかったんです。
脂分が少ないムネ肉だからこそ、ジャーキーに合うんですね。
さて、梅干しもそうですが、常温保存が可能な理由は塩分です。
塩分がお肉内部までしみ込むことで、雑菌の繁殖を抑えてくれます。
というわけで、今年の冬にもチキンジャーキーを作ってみました。
買ってきたムネ肉を、薄くスライスして、ソミュール液に1晩漬け込みます。
ソミュール液とは、お酒、塩やハーブなどを混ぜ合わせた漬けダレのことです。
今回は2種類のソミュール液を用意しました。
一つ目が、お塩、日本酒、ニンニクパウダー、ローレルだけをミックスしたシンプルなもの。
もう一つが、唐揚げの漬けダレをヒントに、しょうゆ、日本酒、ニンニク、ショウガ、砂糖、塩、一味、ブラックペッパー、ローレル、隠し味のウィスキーをミックスにしたソミュール液です。
どちらも塩分濃度が10%以上になるように調整しました。
漬け込んだムネ肉のスライスは、次の日にステンレスボウルの燻製器で熱燻して乾かします。
そして、1週間くらい干したのがこちらです。

チキンジャーキー

結構な固さになっています。
これから冬の期間ずっと干していくので、さらに水分が抜けると思います。
と言いながら、お酒のつまみで食べてしまってもいいように、今年は量産したいと思います。

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