見出し画像

行政法、苦戦中(2) - 個人情報保護法の大改正に遭遇する

伊藤真試験対策講座『行政法』で苦戦中です。

また新たなる困難にぶち当たりました。それは、個人情報保護法の大改正です。2015年出版『行政法』の最新版だと、2021年度の大改正に対応できないのです。

市販の本だし、仕方が無いよなあとは思っていて、これまで対応できていない箇所に当たったときは、六法の条文を検索して同じ語句のところを探して対応していたのですが、今回はそれが効かない。

行政機関個人情報保護法がない! 独立行政法人等個人情報保護法もない!(どちらもまるっと廃止)

キンドルで薄め(?)の個人情報保護法の本、岡村久道氏著『個人情報保護法の知識<第5版>』(日本経済新聞出版)を購入し、読んでみたら、

「わが国の個人情報保護法は二〇二一年に抜本的に改正されました。・・(中略) この改正によって、従来は民間部門と公的部門に区分されていた個人情報保護法制が一本化され、条項なども全面的に刷新されました。これほど抜本的な改正は制定後初めてのものです。」

とのことです。つまり「公的部門」だった、行政機関個人情報保護法と独立行政法人等個人情報保護法は、個人情報保護法に一本化され、当の個人情報保護法は条文数だけ見ても倍増した模様です。

個人情報保護委員会制度の新設に伴い、内容もかなり変わっていて、古い方の記述を読むと却って混乱すると思い、泣く泣く、この章だけは『個人情報保護法の知識』で追うことに。

試験対策講座ではわずか15ページの内容ですが、この本、276ページもあります。

で、読み始めたのですが・・、ヤバい! 面白い!

それはまあ、同じことを15ページで語るのと、276ページで語るのとでは、面白さ・分かりやすさが段違いなのは当たり前です。

このまま他分野もまるまる基本書読みたいなー・・でも、でも、司法試験に出ること、かつて出たこと、どこまでの精度で何を問われているかに配慮して構成された、ちゃんと試験対策用に作られたテキストを離れて、専門家が書いた基本書という森に迷い込んでしまったら一生出られないのではないか、試験に受かるなんてどうでも良くなって、このままハゲて孤独死するんじゃないか、と思うと、まあ、それも良いか・・と思いそうになってしまいます。

ピンチです。

それぞれ平均500ページくらいある試験対策講座15巻分の知識を、

276p / 15p = 18

その18倍、18 x 15冊 = 270冊の基本書を読むことで補いまーす、という選択を取るって一体どうなんでしょうか。良いわけありません。

ともあれ、試験対策講座は割と気に入ってるので読み続けますが、ずっと我慢できるか、自分でも分かりません・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?