哲学に足を踏み入れる

突然ですが、「哲学=難しい、深い」とイメージされませんか?
実際に私もそうでしたし、今もまだ「哲学とは何か?」と聞かれると答えられません。

ただ、哲学に一気に興味が向いたのはある対談形式のWebinarを見ていた時の言葉が妙にしっくりと来たからです。

「なぜ今哲学が注目されているのか?
 それはシステムが上手く回っていないから。
 上手く進んでいるときは目的を問う必要が無い。
 目的やマニュアルが無い(システムが上手く回っていない)状態で進むこと=哲学。
 VUCAの時代と言うが、昔はVUCAの時代が無かったのか?」
確かに言われればその通りだと私は思いました。

そして、品質マニュアルやSOPに"Why we work=目的"を書く事の大切さを考えさせられました。
実は法律も第1章第1条に目的が書かれています。
目的を読み、何故この法律があるのか?を自分の中に落し込むことで、取組みの質は飛躍的に向上します。
目的さえ理解できれば後は自律的な行動につながりますし、目的だけでは行動できない人のためにマニュアルを作っていきます。

以下は社員教育で私が投げかける質問の例です。
この質問を通して普段何気なくやっている行動に目的を持ってもらえればと思っています。
皆様も是非考えてみてください。

①「車や自転車を乗るとき、暗くなったらライトを付けますよね?それは何故ですか? ライトを点けなくても街灯や店舗の明かりで結構見えますよね?」

②「車を運転していて曲がるときにウインカーを出すタイミングはいつですか? ウインカーなど出さなくても車は曲がれますが、何のためにウインカーを出すのでしょうか? 法律だから?教習所で教わったから?」


⇒私がライトをつける理由は「ライトを点けて見やすくするのではなく、どちらかと言うと、路上にいる私と言う存在に気づいてもらうため」です。
 人によって見え方は違うワケで、目の良いひと/悪い人、暗がりでも見えやすい人/見えにくい人、様々な人が同じ道路上にいます。
 自分を早めに認識してもらい、事故を回避できる可能性が上げる為に早めの点灯を心掛けています。

⇒私がウインカーを出す理由は「流れに乗って巡行している自分の車が減速することを後続車に知らせるため」です。
 もちろん、後続車のためだけではありませんが、曲がりながらウインカーを出す、止まってからハザードを出すと言うドライバーも多くいますが、合図を出す目的を考えたら、その行動が始まる前に行うことで、最大限の効果を発揮できると考えています。

①②共に私の考えなので、これが正しいと言う事ではありませんが、「あ、そういう考えもあるのね」と思って頂けると幸いです。

普段やっていることに疑問を持ち考える事=哲学の入口の様です。

では、また次回。

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